|

絶滅書その一
『北海道パドリングガイド』ギミック 刊
1995年7月7日発行
かわうそくらぶ事務局長こと筆者が、徹夜の連続で意識を失いかけながら作り出した力作にして珍作。ある程度の評価は受けたが、完売するのに四年もかかってしまった。いつか改訂版を、という助け船も不景気の荒瀬に撃沈し、何とか『のんびり下れる』の川原に漂着した(出戻り)。海の情報はそれほど変化がないと思うので、当分はこのまま川の本を続けていこうと思う。 最近、この本の海部分だけをwebで公開しているので、買いそびれた方はそちらでどうぞ。
|
|

絶滅書その二
『北海道の のんびり下れる川の本(初版)』かわうそくらぶ 編 秀岳荘 刊
1991年7月10日初版発行
「おこがましいおこがましい」と恐縮しながら書いた、恥ずかしの初版。この素人っぽさを売りにして、情報に飢えていた当時のパドラーから千円ずつ巻き上げてしまった。今やベテランとなった皆様、ごめんなさい。
借り物のワープロで版下モドキを作り、プリント写真を切ったり貼ったり。まさに手作りの一冊だったが、これで本づくりの楽しさを知ってしまった。最近はかなり作業が楽になったものの、基本姿勢は今でも変わらない。まじめに作れば時間はかかるのだ。
|
|

絶滅書その三
『北海道の川の名』山田秀三 著 モレウ ライブラリー 刊
1971年3月1日発行
アイヌ語の地名解は数多く残されているけれど、こんなに情感に満ちた手引き書はない。著者の「川の名」に対する興味は、川そのものに対する愛着と好奇心からきているのだろう。
先人の残した説をそれぞれ検証し、尚かつ現地を訪ね歩いた山田氏の代表作。偏った学者意識などみじんも感じさせない名著である。
|
|

絶滅書その四
『北海道の地名』山田秀三 著 北海道新聞社 刊
1984年10月31日発行
上の欄の『川の名』に比べるとかなり淡泊な内容ではあるが、これだけの地名を網羅して、かつ分かりやすく解説してくれた本はなかった。
個人的には国語辞典並みに重要な一冊。あっという間に姿を消したのが信じられない。という筆者も、実はさんざん古本屋を回って手に入れたのだった。
|
|

絶滅書その五
『シーカヤッキング』ジョン・ダウド 著
堀田貴之 ローリー・イネステーラー 訳 CBSソニー出版 刊 1990年7月5日発行
いくら狭いジャンルだといっても、こんな素晴らしい本を絶版にして良いのだろうか、日本の出版界。カヌー業界も。この本はシーカヤックマニュアルの形はしているが、例えば今の二十代に必要なメッセージがたくさん詰め込まれていると思う。
なんだか日本中の大人が「手漕ぎで海を渡るなんて馬鹿なことはやめろ」と言っている気がする。若者は海を漕ぐべきだ。(山と渓谷社から新刊が出ました!)
|
|

絶滅書その六
『北海道の山と谷』大内倫文・堀井克之 編 北海道撮影社 刊
1977年8月10日発行
これが筆者(事務局長)にとっての「ガイドブック」の原点。『地球の歩き方』なんかもそうだけれど、この本も未熟な登山者から「インチキ」呼ばわりされていた。コースタイムが自分の記録と違うだけでどうしてそう思うのか、筆者は逆に不思議だった。
絶版になって久しかったが、98年の暮れに「『北海道の山と谷』再刊委員会」が上下巻で復活させてくれた。感謝!
|
|

絶滅書その七
『サイクル野郎 第1巻〜37巻』庄司としお 著 少年画報社 刊
1974年8月1日第1巻発行
中卒の少年が自転車での日本一周を目指す漫画。失笑も聞こえてくるが、これが私(筆者)を旅に誘いだしたきっかけ、バイブルである。どんな冒険家も、出発点は自転車少年探検隊だったのだ。(今なら青林堂BODにて復刻版を購入できます!)
|
|

絶滅危惧書その一
『RISE vol.6』ライズ編集室 ギミック 刊
1998年8月15日 第6号発行(その後現在まで途絶えている)
決して自分が関わっていたから言うのではないが、やっぱりこんな雑誌が書店に並ぶべきだと思う。めまいがするほど氾濫している観光ガイド、雑誌たちは、ほんの一割でもいいからこんな内容を扱ってほしいものだ。
1989年に創刊されて以来、紆余曲折を経てもなお時代に流されず、北海道に根ざす人たちの好奇心を刺激し続けてきた。ライズの出ない年はとても寂しい。
休刊とかギブアップ宣言をしたわけではないから、余裕とネタが会社に蓄積されればいつか帰ってくるだろう。復刊を強く願っている。
|