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■ バンドばか話

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■ バンドばか話 30 : 炎のステージ ・・・ 信頼度A(TV), B(真相)

伝説のコミックバンド、ザ・ドリフターズのこれまた伝説番組「8時だヨ!全員集合」。俺の子供時代はこれなしには語れません。何と16年ものあいだ毎週違うネタのコントを続けたんだから大変だったと思いますが、長年にわたって日本中を笑わせまくったのは大したもんです。長寿番組だったのでファンも広い世代にいますよね。

BGMやゲスト歌手の伴奏をしてたのはゲイスターズ。ホールの舞台で爆笑コントが繰り広げられる裏でスタンバイ、コント終了のときに

「♪ッチャチャチャ、チャンチャカチャンチャン、チャンチャカチャンチャン、チャンチャカチャン♪」(これで育った人はメロディー分かりますよね)

のエンディングとともに回り舞台が転換、キャンディーズや麻丘めぐみの歌が始まります。クゥ~、懐かしい!

そんなドリフの生放送を見ていたら、コントの最中に背景のジャングルの上のほうから煙がモクモク出てきたぞ。最初はネタの一部かと思ってたんだけど、出演者の慌てぶりは普通じゃない。こりゃホントの火事だ!大変だー。
あとで聞いたらピストルの火花が葉っぱに引火したらしいとのことでした。

ドリフの人達は何とか芝居にからめてごまかそうとしてたんだけど、ついに炎がメラメラ燃え上がってはコントどころじゃありません。加藤さんが(我々ビッグバンドマンにとってはリハや楽屋で普通にごあいさつする大先輩なので、カトチャンとは呼びにくい)「火事だぁ~、火を消せ~!」と叫びながら舞台を走り回る中、必死の消火活動が続きます。火は何とか消えて次の歌謡曲コーナー。

大変だったのは回り舞台の裏でスタンバってたゲイスターズです。頭の上で消化器をバンバン吹きまくられたのでみんなずぶ濡れ。しかも譜面台の上の楽譜はビショビショで、手書きの音符は流れちゃってほとんど見えません。
かすかに見える残像とリハのときの記憶をたよりに必死で演奏したそうです。
そう言われてみれば、テレビから聞こえてくるバンドの音は少し心細かったような気もします。いやあご苦労様でした。



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■ バンドばか話 29 : ドラムデビュー ・・・ 信頼度A

若手演歌歌手の公演のときの話。朝イチの東北新幹線に乗るとドラムのMさんがいない!寝坊で遅刻です。新幹線はそこそこの便数があるので駅の近くの仕事場ならゴメンで済むんですが、この日の仕事場はローカル線、バスと乗り継いでいくかなりの田舎。乗り換えの連絡も悪いから

本番にはまず間に合わない。えらいことになりました。

ドラムがいなくちゃ演奏は不可能なのでメンバーの誰かが代わりに叩くしかないけどラッパやサックスは大事なソロがあって手が離せない。

結局俺がやるハメになりました。

Tbをばかにされたようで気分悪いけど、客観的に考えればそれが最善。とはいえドラムを叩いたこともないのにいきなり本番デビュー、しかも時間がないのでリハもなし!簡単な曲の打ち合わせだけでステージに上がります。

客席は満員、1000人ぐらいだったかなー。

普通はプロデビューともなると厳しい先輩に

だいじょぶなのかあ~?」とジロっと睨まれて
「だっ、ダイジョブです、頑張ります!」

なんて言ったりするもんですがこの日は逆。

「ホントに俺でいいの~?知らないよー?
ダイジョブだ!お前ならできる!他にいないんだ!」

なんだか妙なやりとりです。

もうひとつ重大なトラブルもありました。
スティックがないんです。

楽器はリースだったんだけどスティックは自前だったので本人が持ってるだけ。田舎のことで楽器屋もなく現地調達できません。やっと調達したのは誰かがもらってきた

料理のさいばし

実はこれが大変で、まずスティックに比べてぜんぜん軽いので叩いてもテンテンいうだけでまともに音が出ません。それより困るのは結構柔らかい木の箸だったので、叩いてるうちに少しずつ欠けて短くなってくるんですよ。

本番中に全部なくなっちゃうんじゃないのか~?

悪い夢を見てるみたいな気分で本番スタート。とりあえずハイハットをチキチキたたき、キメのところでシンバルをジャ~ンなんてやるのが精一杯。

自信がないのでだんだん音が小さくなるとPAの人がフェーダーをぐいっと上げて音を大きくしちゃう。でたまにバスドラを強く踏むと

「ドッカーン!」

爆音が響いて慌てて絞るというコントみたいな演奏が続きます。

冷や汗ダラダラ、喉はカラカラ干物になりそうになってるとステージ半分ぐらいのところで本物のDr奏者Mさん到着。急遽ステージを暗くして選手交代。やれやれ、なんとか死なずにすんだぞ。

ようやく自分の席に戻りますが、ウォーミングアップを全くしてない上にパニック状態でトロンボーンの調子は最悪。さんざんな1日でした。


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■ バンドばか話 28 : リーダーの本分 ・・・ 信頼度A

数年前、老舗ビッグバンドM&Bのトラで宮崎に行きました。大きなリゾートホテルの特設野外ステージで行われるジャズフェスティバルす。
リハのため前日会場に入るとあいにくの雨。それでも何とかひと通りリハをこなし、明日晴れることを祈りつつ打ち上げで盛り上がりました。

ところが翌日雨は止むどころか暴風雨。後で聞いたら九州各地に大きな被害が出たそうです。ジャズ祭は雨天決行の予定だったんだけど、この激しさではお客の移動も危険だというわけで残念ながら中止になりました。

主催者は演奏後の盛大なレセプションを準備してくれていて、たくさんの料理を無駄にするのももったいないと残念会に名前を変えてパーティーを開くことになり、出演者全員が集まりました。
司会者挨拶の後恒例の乾杯のご発声。ここはBのリーダー、大御所Mさんにお願いします。Mさん「我々は古いバンドです。若いかたも多いのでちょっとバンドの紹介をさせて下さい。」で華々しいバンドの歴史をさらっと演説しました。

それは立派だったんですが、バンドの貫禄を見せて肩の荷が下りたんでしょうか。

Mさんは「、、というわけで今後ともよろしくお願いします、では!」

何といちばん大事な乾杯の音頭を取るのを忘れてステージを降りてしまい、奥さんに慌てて押し戻されました。

「、、あ、乾杯でしたよね」

知らないミュージシャン同士で少し固かったムードもこれでイッキに和んでしまいました。Mさん、さすがです。


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■ バンドばか話 27 : あなた誰ですか? ・・・ 信頼度B

ミュージシャン業界がめちゃくちゃ繁盛していた頃の話。

TbのOさんは売れっ子アイドルのバックバンドのバンマス。しかも途中からもう1人アイドルのバンマスを引き受けることになりました。当然仕事がダブってしまう日がでてきます。困ったOさんは知り合いのTb、Kさんに相談。Kさんもかなり多忙だったので後輩のUさんを紹介しました。
OさんはさっそくUさんに電話でトラを依頼。仕事は順調に済んだのでその後もダブった仕事はUさんにお願いしてました。

しばらくしてKさんUさんが仕事で会ったとき、Kさん

Oさんとこの仕事、うまくいってる?」

と聞くとUさん

「??何のことですか?」

調べてみると、Oさんは勘違いして同姓の別人、UKさん(本人はUHさん)に電話してたんでした。

バックバンドの仕事、特にバンマスは難しい仕事ですが個性はあまり要求されません。やるべきことをきちんとできればそれでOK。仕事に何も問題が起きなかったので本人かどうか、細かく確認しなかったらしいんです。

事態に気づいたOさんは電話で「すいませんでしたー!」。で本人のUHさんが仕事を受けることになったんだけど、1年以上の間、オイシイ仕事を他の人に廻されてしまったとは何とも残念。
仕事がめっきり少なくなった現在ではまず起きないだろう珍事件です。

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■ バンドばか話 26 : おじぎ ・・・ 信頼度B

先輩から聞いた昔の話です。
キャバレーのバンドに新しいBassの人が来ました。キャバレーとかダンスホール、通称ハコと呼ばれる仕事では電話帳ぐらいある大量の譜面を初見でいきなり本番、次から次へと演奏し続けます。けっこう技術と経験が要求されるわりに給料は安いし立場も弱い仕事です。

それはともかく、Bassの新人は一生懸命慣れない譜面を演奏し続けました。

すると譜面にときどき「おじぎ」と鉛筆で書き込みがある。

バンドの様子も分からないし、みんなで挨拶する決まりなのかと思って演奏しながらおじぎをしてみます。

誰も何も言わないからこれでいいんだろうと思いその場はそれですみました。

何日かたつと譜面にも慣れてきて、演奏しながら周りの様子を見てみます。

すると自分がおじぎをしているときに他のメンバーは
誰もおじぎなんかしていない!

なんだ、新人だからからかわれたのか。本番中一人で何度もおじぎをさせられてカッコ悪かったなー、と悔しがるベーシスト。

次の日、もうだまされないぞと気合いを入れてステージに上がります。そしていよいよ「おじぎ」と書いてあるところにきました。もちろんもうおじぎなんかしません!!

すると後ろからトロンボーンのスライドで後頭部を思い切り突っつかれてしまいました。

ステージがすっごく狭かったんですねー。

でベースのすぐ後ろがTbの席だったと。

たぶん譜面に「おじぎ」と書いてあったところはTbの7番ポジションの音がでてくるんでしょう。セッティングを変えるわけにもいかず、仕方なくベースの譜面に書き込んで対処してたんでした。

ベーシストも痛かったですが、Tbの人もびっくりしたでしょうね。最初からきちんとおじぎをしてくれる器用なベースだなと安心してたらある日突然おじぎを止めちゃうんですから。

痛い思いをした上に「何すんだよ!」と文句を言われた新人ベーシスト。
是非その場で見てみたかったです。

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■ バンドばか話 25 : 神戸珍道中 ・・・ 信頼度A

昔神戸で東西混成ライブをやることになったときの話。大阪で活動中のリズム隊とVo.に東京から4Tbが合流するというもの。
Tbのうち二人は前日に現地に移動して1泊。俺とN田Kは前日仕事だったので当日早朝に東京を出発、昼過ぎに合流してリハーサル、夜本番という段取りでした。

早朝5時に出発するはずが、N田が寝坊して1時間以上遅れて東京発。その後はまあまあ順調かなと思ってたら突然大雪が降ってきて豊川で高速を降ろされてしまいます。一般道は当然大渋滞。もうリハ開始には間に合わない。でも本番は夜なのでいくら何でも大丈夫だろうとこの頃はまだ気持ちに余裕がありました。

名古屋あたりをグズグズ走ってたら高速開通の表示。急いでI.C.に向かいます。
ところが高速に乗ってすぐにまたドカ雪。このあたりでは有名なゲリラ雪っていうんだそうです。N田号は冬タイアだから大丈夫だけど周りには夏タイアの車もけっこういて、あっという間に真っ白になった路面では身動きが取れず、車の群れはほとんど前に進めなくなりました。

心配したUさんが現地からN田の携帯に電話。

「今どこら辺?」

「い、今ねえ、え~と霞ヶ関です。」

「か、霞ヶ関ぃ~?」

おいおい、関ヶ原だろ!このときのショックがもとで、Uさんはしばらく霞ヶ関関ヶ原と言ってしまう癖がついて困ったそうです。

車は少しずつ動き始めますが、このころもうひとつ困ったのがN田の天然ボケ。
とにかく長い道中ボケっぱなし。息を吸ってるとき以外はボケてるというぐらいの高純度(?)です。

面白いのでず~っとツッコみ続けてたら声がかれてきて、N田のタバコのせいもあったのか大阪あたりでついに俺は全く声が出なくなってしまいました。

夜7時開演のはずが、お店に着いたのは7時半。バンドは開演時間を遅らせてギリギリまで待っていてくれました。

慌てて店に飛び込んだ瞬間N田が放ったひと言は

「良かった~、間に合わへんかと思った~」

ここでさすがは大阪メンバー達、
全員でフリまで合わせて
「「「間に合うてへんがな!!」

ライブ本番は異常なテンションで大盛り上がり、打ち上げも大騒ぎ。俺も出ない声で語りまくりました。(?)

 

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■ バンドばか話 24 : 方向設定 ・・・ 信頼度A

これまでご紹介したバカ話はプロの話ばかりでしたが、面白いのはアマチュアも一緒です。長年付き合ってるアマチュアビッグバンドNにも愉快なエピソードがいくつかあります。

バンド合宿のときの話。合奏練習は夜にして昼間はセクション練習、俺はブラスセクションの練習に付き合うことにしました。
譜面が真っ黒な難しい曲を練習したあとに出てきたのはアンコール用のグレンミラー・メドレー。お客には好評なグレンミラーですが、メンバー達はあまりお好みでないようで、どうも演奏がダラダラしがちです。

タイミングや強弱をきっちり揃えるように練習したあとでフリのはなしになりました。アンコールなんだしきちんとやろうよというわけでフリの練習を始めます。

楽器を左右に振るのにどっちからが良いかと聞かれて

「揃ってればどっちでも良いよ、TbのK、君が向きを決めて」

と言うとKはしばらく考えて、

「、、、じゃあ、、、こっちが右でこっちが左!」このあとメンバー達は爆笑休憩に入りました。

 

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■ バンドばか話 23 : 過酷なミュートプレイ ・・・ 信頼度A

昨年いっぱいで役目を終えた新宿コマ劇場は50年前に建てられたホールですが、当時としては驚異的なハイテクのステージ装置を備えていました。現代のホールでもあそこまで複雑なステージ装置を備えたところはめったにありません。通称「盆」と呼ばれる回り舞台は内、中、外の三重構造になっていて、それぞれ独立して回転、上下させることができます。これに歌手やダンサーがのって華麗なショーを繰り広げていたわけです。

だいぶ前ですが大御所女性歌手Yさんの定期公演に出演。歌謡ショーの前半は歌とダンスのコーナー、後半はバンドが登場して演歌をしっとり聞かせるコーナー。バンドは回り舞台の裏側にスタンバイ、ダンスショーが終わり盆が回り始めるとイントロを演奏しながらステージ正面に登場します。

安全のためバンドはかなり早めに盆に乗りますが、表舞台は本番中なので音が出せません。 本番直前に少しは音を出しておかないと不安です。TpのIさんサイレントブラスを持ってきて練習しながら譜面をチェックしていました。

そしていよいよ本番スタート。にぎやかにイントロが鳴り響いて、、
いるんですがちょっと様子がおかしい

メロディーが聞こえません。

Iさんはサイレントブラスを外し忘れていたんです
途中からでも外せば良さそうですが慌てたIさんは

そのまま全力で演奏続行。

といっても隣の俺ぐらいにしか聞こえません。

顔を真っ赤にほてらせて熱演のIさんを 横目で見ながら笑わずにTbを吹く のは地獄の苦しみでした。

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■ バンドばか話 22 : 誰が猿だって? ・・・ 信頼度A

昔、東京で活動するビッグバンドがほとんど出演するという大イベントがありました。
楽屋は知り合いのミュージシャンで大混雑。ひと通り挨拶をするだけでも大変です。

俺はGというバンドで参加。出演順が早かったので演奏後はステージ袖でウロウロしながら他のバンドを聞いたり冷やかしたりしていました。
昼の部最後の出番は老舗バンドH。このバンドのリーダーMさんは熱血漢で真面目なためか、気合いが入りすぎてMCで言い間違えることが多いので有名(失礼)な人です。

バンド仲間数人と見物している中、本番が始まりました。迫力の演奏の後、Mさんが話し始めます。

「次にお送りする曲は、チャールズミンガスの名曲、『直立にんげん』でございます!」

ちょ、ちょくりつニンゲン~?直立猿人じゃなかったっけ?

ひな壇のブラス隊は泣きそうな顔でこっちを見ています。
「前を向いて仕事しろ!人間は直立してるもんだ、合ってるだろ」と言ってるこっちも大笑いです。

ところが話はこれで終わりません。

後半のメンバー紹介のときにも一波乱
「それではメンバーのご紹介、まずはリズム隊から。リズム隊は、、

ここで「鉄道で言えば機関車のような存在ですと言いたかったんでしょうが、

慌てて「機関車で言えば」と先に言ってしまい、しばらく絶句してましたが仕方なく

「、、、機関車のようなものでございます。」意味はよく分かりませんが気持ちは分かります

ホントは豪華バンド続出の夜の部もあったんですが、俺と仲間達は演奏を(やっとの思いで)終えたHのメンバーを連れて飲み屋に直行、この話でめちゃくちゃ盛り上がりました。

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■ バンドばか話 21 : 実録インディー ・・・ 信頼度B

今回の話は笑えません。命がけのこわい話ですから。

テレビ局で演歌番組を収録中、休憩時間になりました。バンドはロビーに出てコーヒー飲んだりしていますが、たまたまTbのUさんとMさんはひな壇の上に残り、譜面のチェックやら練習などをしていました。

Uさんが楽器を上げたとき、ドーンという大音響と共に目の前に何かが落下!一瞬何が起きたか分からないUさん。

何とステージ脇に立っていた大道具の巨大なが倒れてきたんです。

安全のために天井から下がったワイヤーに固定してあるはずの、ところがこの1本だけが固定し忘れていて、何かの振動で倒れてきたんだそうです。

インディージョーンズのアクションシーンみたいな光景にみんなビックリ!

はUさんの楽器のスライドあたりを直撃。怪我はなかったそうですが、ぶつかったショックで楽器はスライドとベルのジョイント部分がポッキリ折れちゃったんだって。
目の前だから良かったものの、このが頭に倒れてきたら命はなかったでしょう。冷や汗なんてもんじゃありません。気をつけてよホントにー!

このときMさんも練習中だったんですが、たまたま立ち上がって後ろを向いたところ頭のうしろに柱が落ちてきて無事でした。壊れたUさんの楽器は局の責任で修理してもらったんだけど、Mさんは「俺の楽器もうボロボロだから、うまく壊れてれば新しいの買ってもらえたのになー」だって。

うまく死んでたかも知れないんですよ!Mさん。

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