バンドばか話


■ バンドばか話 37: < 備えあって憂いあり >信頼度 A

ラテンバンドでメキシコ、キューバ公演に行ったときのこと。成田空港に集合すると、BassのGさんが悪戦苦闘中。彼のスーツケースは金具が弱くなっているので保護ベルトを買ってきて巻いてあるんですが、ベルトの留め金の構造が複雑でうまく締められない。いろいろ試してようやく装着完了。チェックインの時間が迫っているので急いでカウンターに向かいます。ところがX線チェックに引っかかりまた開けるハメになったGさん。再びベルト装着でひと騒動です。
みんなで手伝ってここも突破、ようやく飛行機は飛び立ちました。メキシコ公演を行ってからキューバに移動。ところがハバナ空港で最大の難関が待っていました。
メンバー全員無事に税関通過と思ったら、Gさんだけいくら待っても出てきません。心配したリーダーが様子を見に行きます。
しばらくして無事に出てきたんですが、リーダーはニヤニヤ、Gさんは憮然としています。何があったんだろう?

原因はまたGさんのスーツケースでした。ただし今回問題になったのは中身。
Gさんはキューバ人の友達に頼まれて車のオイルフィルターを持ってきていました。これがX線に写ったので危険物と疑われ検査を受けます。結果はもちろん問題なし。じゃあ何が?
原因はお菓子!Gさんは大の甘党で、大きなスーツケースの中身の半分が何とお菓子の山でした。大量の飴、クッキー、チョコレート。でもびっくりはするけど、普通税関でこれが問題になることはないはずですよね。

実はキューバ人は強烈な甘い物好きなんです。いやホントにものすごい。そんな甘党の税関のお姉さん達がお菓子の山を見てしまったから大変。スーツケースを大勢で取り囲み、これは何だとか、これとどう違うんだとか、一人でこんなに食べたら体に悪い、、、早い話が欲しいわけですよ。
チップがわりに少しあげればさっさと済んだんでしょうがGさんは頑なに拒否。
駆けつけたリーダーが間に入ってようやく開放されたんでした。

ツアー中、俺はTbのUさんと同じ部屋。二人とも大の酒好きで毎晩酒盛りです。珍しいテキーラなんかを買ってきて飲み、余るとスーツケースに詰めて持ち運びます。すると他の部屋で飲んでたメンバーが「これも持ってってくれる?飲んじゃってもいいからさ」とか言ってボトルを置いていく。ツアー後半には、俺のスーツケースは酒のボトルだらけになっていました。



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