バンドばか話


■ バンドばか話 40: < 夢見心地 >信頼度A

子供向けミュージカルのオーケストラをやったときの話。
ミュージカルは歌とお芝居の賑やかなステージが1公演だいたい3時間。1ヶ月公演の中には1日2ステージの日もけっこうあってなかなかハードな仕事です。しかも時期が真夏の8月。夏休みを利用して子供達に楽しんでもらおうというんですから、これは仕方ありませんが、やっぱり疲れます。

初演から1週間ぐらいは気も張ってるんですが、中日を過ぎるころには譜面や進行もあらかた覚えちゃって余裕は出てくるし、疲れもたまってきて集中力がそろそろ限界です。

あるとき長いメドレーを演奏中、ついに俺の集中力はゼロになってしまいました。
まぶたはくっついちゃって意識モーロー。それでも毎日同じ演奏で譜面は覚えてるから、プロの本能で何とか演奏はしてたみたいです。

そのままキリのいいところまで寝てりゃいいものを、演奏の真っ最中に目が覚めてしまいました。(、、あれ、俺何か吹いてるぞ、何の曲だろう)無意識に吹いてたときに意識が戻ったら、今何やってるのかさっぱり分かりません。慌てて譜面を見ますが、かれこれ5分ぐらい譜面をめくってないんだからそこにあるのは5分前に終わった曲。すっかりパニクって演奏がボロボロになってしまいました。

これだけ白状しておいて何ですが、当時俺はかなりマジメで通ってたんですよ。そいつが普通に演奏してたのに突然ボロボロになったもんで他のメンバーが心配してくれちゃって、「体、大丈夫ですか」なんて聞くもんだからシドロモドロ。「え"、あ~まーダイジョブっすよ」。皆さん、ご心配かけてすいませんでした。



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