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JAZZ & Trombone 猫の巻

■ Jazz & Trombone 猫の巻

■ 猫の巻乃26:替えポジション2 活用法基本編

替えポジションの効用、第2回目は活用法基本編。(その前に、5,6の遠いポジションのロングトーン、ばっちりやってますか?)

替えポジションの中でも特に使用頻度が高いのは5PosのBb、4pos-D、4pos-F。これらと1~3posを使いわけながら中音域のメロディーを演奏すると、少ない動きで音をつなげることができます。細かい音符のメロディーもぐっと楽になります。
ひとつ例をあげると、Gm7のアルペジオ、G-Bb-D-Fは、1Posを優先的に使えば4-1-1-1という動きですが、替えポジションを使えば4-5-4-4と、わずか1ポジションだけの動きで済むわけです。

スライドの動きが小さくなるというのは楽なだけでなく、楽器のブレも少なくなるので、なめらかな演奏にさらに近づくことになります。

替えポジションの応用例をひとつ。スライディングの難しさは単に移動距離だけではなく、動く向きとスピードの変化にもあらわれます。
1-3-1-3-などの動きはひとつ離れたポジションでも、単純な往復運動で速度も一定なのでそれほど難しく感じませんが、1-2-4-2-3など、細かい動きの中で速度が変化するとぴったりの位置にキメるのはかなり難しいですよね。

先にお話した替えポジションを活用すると、複雑な動きを単純な往復運動、または遠いポジションを経由した滑らかな動きに変えることができる場合があります。
例えばDbのスケール、Db-Eb-F-Gb-Abを2-3-1-3-3と吹くと、動く向きも速度も複雑に変化しますが、Fを4posに替えると2-3-4-3-3と滑らかな少ない動きになります。

替えポジションを自由に使いこなすには慣れが必要ですが、頑張ればご褒美はたくさんあります。自分なりの手順を工夫してみて下さい。

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■ 猫の巻乃25:終わりよければ

ジャズはノリ、リズムが重要。みなさん音を出すタイミングには気を遣ってるでしょうが、音を切るときはどうでしょうか。
ドラムのタイミングに注意したり、セクションで呼吸を合わせて発音しても、音が出たあとは安心して、音の切りは成り行きまかせになってませんか?

音が出る瞬間に強いリズム感が発生するのは誰でも分かります。でも音の切れ目にも同じぐらいリズムへの影響があるんです。これは全ての音について言える大事なことです。音の切り方を聞けばそのプレイヤーの実力(こだわり)が分かるといってもいいほどです。

音の切り方は、

  • アクセントぎみにブツっと切る、
  • まっすぐに伸ばしてスムーズに切る、
  • 小さくなってすーっと消える、

などさまざま。

カタチの研究はこれからじっくりやるとして、まずは音の切れ目を意識するくせをつけましょう。

ロングトーンの練習のとき、音を切るタイミングを決め、必ずそこで切るようにします。

例えば4拍のばす音の切れ目を5拍目のあたまということにして、毎回同じタイミングで音を切る練習をします。単純なロングトーンでも、音色や音程、音量など気にする要素はたくさんあるので、同じ長さで切り続けるのは意外と大変。自然にコントロールできるようになるまで、じっくり練習してください。

音の切りが管理できるようになると、音楽全体がぐっとリズミックに、大人っぽくなります。
音の出だし、終わり両方で理想のリズムが出せれば「キマった!」って感じが味わえると思いますよ。

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■ 猫の巻乃24:替えポジション1 鳴りの準備

トロンボーンはスライドで音程を変える楽器です。

SaxやTpのようにキーやバルブがついた楽器に比べると速いフレーズは少し苦手ですが、工夫次第でかなり細かい音符にも対応することができます。そんなテクニックの代表が替えポジションです。

低音域のスライドポジションは1つしかありませんが、中音域以上の音は複数のポジションで出すことができます。第五線のAbの場合37、その上のDだと1,4,7
これらを組み合わせて手順を工夫すると、わずかな手の動きで細かいメロディーを演奏できることがあります。これが替えポジションのキモ

替えポジションの効用、活用法はいろいろありますが、最初は準備運動の話から。

楽器の鳴りが「抜ける」というのは金管楽器を演奏する人ならたいてい経験したことがあると思います。物理の理論はよく分かりませんが、新品の楽器を吹くと音の反応が鈍かったり、音色が固く感じたりするのが、練習を続けるうちに馴染んできて、鳴りや反応が良くなり滑らかに演奏できるようになっていきます。

ここまでは有名な話ですが、ここからはちょっと珍しいかな。
ラッパを演奏し続ければ全体的に抜けていくと思ってる人が多いかも知れませんが、実際には音域、ポジションそれぞれ別に抜けていくようです。中音域のBb1ポジションで吹き続けて良く抜けてきても、5ポジションBb鳴りにくいままだったりする。
替えポジションの存在は知っていてもなかなか手を出しにくいのは、遠いポジションに手を伸ばすのが不安なこと以外に、遠いポジションが鳴りにくいというのも理由のひとつのようです。

替えポジションの研究の前に、遠いポジションでのロングトーンやインターバルをしばらくやってみて下さい。徐々に吹きやすくなっていくのを感じてもらえると思います。
手をいっぱいに伸ばして吹くのに慣れておくのも良いことですね。

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■ 猫の巻乃23:アドリブ難民救済1 前説

ジャズプレイヤーでアドリブをやりたくないって人はまずいないと思いますが、敷居が高いというか、はじめの一歩のところで困っている人も多いみたいですね。
アドリブの練習については本もたくさん出てますし良い学校もたくさんありますが、ここでは猫の巻らしく、なるべく人が言わないナナメ目線のポイントで、アドリブ獲得のきっかけに「なるといーなー」なお話をしたいと思います。

アドリブができないという人達にとって、自由に演奏する人はいわば超能力者のように見えてると思いますが、まさかそんなことはありません。普通の人が頑張ればたいていできるようになる技術です。
これに似た話はいくつもあります。例えば自転車や水泳なんかがそうです。
自転車に乗れない人にとっては、買い物のおばさんだって一輪車の曲乗りみたいに見えていたりする。でも当のおばさんは自転車を操縦してる意識すらほとんどなく、どこの店が安いかしらーなんて考えながらカシャカシャ乗ってるわけです。

乗れる乗れないは後で考えれば小さな違い、それよりおばさんと競輪選手の違いのほうが何万倍も大きいでしょう。アドリブだってそう。ブルース2コーラスがやっとの人もいれば、パーカーのような永遠の神様だっているわけです。

アドリブという言葉を意識しすぎてすごく難しくとらえてる人もいるかも知れません。
広い意味では、最初から楽譜無しで演奏すれば全てアドリブだとも言えます。楽器に慣れてる人なら「この曲知ってる?」なんていいながらポップスのメロディーを吹いてみせたり。あれだって立派なアドリブですよ。その人は知らないうちに、始めの一歩はクリアしちゃってる。

ジャズの曲の中でアドリブ演奏するには課題もあるにはあるけど、まずはあまり難しく考えず、チャンスがあれば気楽に挑戦してみて下さい。始めないと始まらない。当たり前か。

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■ 猫の巻乃22:味は舌先で

トロンボーンの教則本には、タンギングは「Tatata」とか「Tututu」というように指示してあることが多いですね。そのせいもあってか、アマチュアの人達にはかなり強いタンギングを日常的に使っている人が多いようですが、これだといくつか問題があるようです。ちょっと検証してみましょう。

タンギングには音のニュアンス、形を整えるという大事な役目があります。
Tu、Du、Luなどを使い分けることで、アクセントの強弱や表情を変えることができるわけです。Luより弱い、というかタンギングしないFuというのもあります。

実はこれらの中でTuだけが他と大きく違う特徴を持っています。
それはTuの舌の動きのときだけ、口の中の空気を外と完全に遮断できるということです。それによりTuのタンギングは空気の強い破裂を作り出すことができます。

ラッパを吹くための空気は腹筋を使って押し出すわけですが、ジャストなタイミングで鋭い息を吹き出すのはなかなか難しい。上達するまではどうしても息が遅れたり後から膨らんだりしてしまい、音がうまく出せません。そこで音を出すときに舌を使って空気を破裂させれば、とりあえず音は安全に出てくれます。
アマチュアの人にDuでタンギングしましょうと言ってもなかなかできないときには、たいていこういった演奏上の障害も含まれているんです。

トロンボーンでジャズを、特にモダンジャズを演奏するときには、Tuのタンギングだけでは強すぎることが多いし、表情もあまりつけられません。レガートもきかないし、ちょっと幼稚な感じに聞こえてしまいます。

ここはひとつ頑張ってDuの強さのタンギングを標準装備にすることを目指しましょう。普通の音符はDuDaDuDa~♪と演奏し、特別強いアクセントはTuにしてもよし、ソフトなメロディーはLu-Lu-Lu~♪と吹けばぐっとなめらかになり、音楽が格段にカラフルになります。

この場合、当然息のかたちが重要になってきます。そこで、タンギングをせずに息だけでFu--とロングトーンをする練習をしてみましょう。最初は難しくても、しっかり唇を閉じて圧力のある息を出し続ければだんだんできるようになります。慣れないうちは、息を吹き込みながら音が出てくるのを待つ感じで良いと思います。
慣れてきたら同じくタンギングなしでFuッFuッFu-- というふうに短い音でタイミングをとる練習をします。これができるようになれば音はタンギングなしでも出るわけですから、タンギングの強弱は自由自在。

音楽の微妙な味付けを、舌の動きで楽しんでみませんか。

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■ 猫の巻乃21:初見演奏のコツ-4

初めての譜面を見たとき皆さんはまずどうしますか?初見には自信がないし、一度音を出してみないことには何が何だか分からない

腹をくくってのんびりしてるんじゃないでしょうか。

それでもいいんですが、譜面に対応する力をつけるのにプロの技を参考にされてはいかがでしょう。

プロが初めて譜面を見た瞬間に演奏するということは、実はほとんどありません。
譜面が配られてから演奏が始まるまでのわずかな時間を最大限使って、できるだけ音楽の情報を獲得しようとしています。自分が出した音は1つめから全て実力として判断されてしまう。商売ですからけっこう必死です。

俺の場合を簡単にご紹介するとこんな感じ。
まずは普段から、譜面の情報を項目別に分けて見る習慣をつけておきます。
譜面を見ていられる時間がどれだけあるかは分からないので、断片的に分けた情報ごとにヤバいものから優先的にチェックしていきます。
分類する項目とは、例えば調号、拍子、音域、細かい音符、臨時記号の数、アドリブスペースなど。

調号を横目でちらっと見ながら苦手な項目から、俺なら音域と旗を中心に最初から最後まで、正確な音ではなくヤバさをみるだけなので10秒ほどで一気にチェック。まだ時間があれば順に拍子記号や臨時記号、更にはダルセーニョやコーダの位置も見ておきます。譜めくりが難しい譜面もありますからけっこう大事。項目をチェックしていって問題箇所が見つかれば、そこだけを重点的に読んでおく。

慣れてくると、譜面全体を何度か眺めているうちに曲のムードも想像できるようになってきます。
音楽をドラマチックに、魅力的にする力は何と言っても想像力、イメージの力です。譜面からたくさんの情報を引き出そうとする習慣は、自分の想像力を鍛えるためにも有効だと思いますよ。

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