内田光昭 公開秘密基地(なんでやねん)

Jazz & Trombone 猫の巻


■ 猫の巻乃17:楽器をバッサリ

俺が普段使用してる楽器はWilliamsとKing2Bです。このうちKingは友人から買ったものなんですが、試奏したとき問題ないと思ったのにしばらく吹いて慣れてみると何故かピッチが少し低い。
チューニング管を全部入れても目指すピッチまで上がらないこともありました。
これだと仕事で使うには危ないので家でミュート練習専用にしてました。練習用ミュートをつけるとピッチはかなり高めになるので問題ありません。

それからしばらくして先輩が楽器を切るという話を聞きました。その人が入手した楽器もピッチが低く、しばらくごまかしながら使っていたけどどうにもつらくなってきたので、チューニング管を切って短くしてもらうことにしたんです。

楽器は本来微妙な設計でできています。ちょっとぶつけてへこんだだけでも響きが変わることがあるぐらい。それを切って短くするとは大胆だなと思いましたが、仕事で使えないんじゃしょうがない。ダメ元で俺も挑戦することにしました。
お店の人と相談して切る長さは1cmに決定、楽器を預けます。
出来上がってきた楽器を吹いてみると、いちばん心配だった音程のバランスもそれほど狂ってないし、ピッチはちゃんと上がってバッチリ。これなら普通に使えます。

予想外だったのは反応がすごく軽くなったこと。よく考えれば二重構造のチューニング管部分が少なくなったんだから当然とも言えるけど、それまでのちょっとモッサリした音の立ち上がりが改善、軽く吹いただけでプーンと鳴ってくれます。そのわりに音色が薄っぺらになったりもせず、ちょうどいい感じに明るくなった気がします。

今回は良いことずくめの改造でしたが、楽器によって差もあるでしょうし、何より一度切ったら元には戻せません。それでもピッチや鳴りの重さで諦めかけてる楽器があったら試してみる価値はあるかも知れませんよ。工賃は1万前後でやってもらえると思います。

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