内田光昭 公開秘密基地(なんでやねん)

Jazz & Trombone 猫の巻


■ 猫の巻乃21:初見演奏のコツ-4

初めての譜面を見たとき皆さんはまずどうしますか?

初見には自信がないし、一度音を出してみないことには何が何だか分からない。腹をくくってのんびりしてるんじゃないでしょうか。
それでもいいんですが、譜面に対応する力をつけるのにプロの技を参考にされてはいかがでしょう。

プロが初めて譜面を見た瞬間に演奏するということは、実はほとんどありません。
譜面が配られてから演奏が始まるまでのわずかな時間を最大限使って、できるだけ音楽の情報を獲得しようとしています。

自分が出した音は1つめから全て実力として判断されてしまう。商売ですからけっこう必死です。

俺の場合を簡単にご紹介するとこんな感じ。
まずは普段から、譜面の情報を項目別に分けて見る習慣をつけておきます。
譜面を見ていられる時間がどれだけあるかは分からないので、断片的に分けた情報ごとにヤバいものから優先的にチェックしていきます。
分類する項目とは、例えば調号、拍子、音域、細かい音符、臨時記号の数、アドリブスペースなど。

調号を横目でちらっと見ながら苦手な項目から、俺なら音域と旗を中心に最初から最後まで、正確な音ではなくヤバさをみるだけなので10秒ほどで一気にチェック。まだ時間があれば順に拍子記号や臨時記号、更にはダルセーニョやコーダの位置も見ておきます。譜めくりが難しい譜面もありますからけっこう大事。項目をチェックしていって問題箇所が見つかれば、そこだけを重点的に読んでおく。

慣れてくると、譜面全体を何度か眺めているうちに曲のムードも想像できるようになってきます。
音楽をドラマチックに、魅力的にする力は何と言っても想像力、イメージの力です。譜面からたくさんの情報を引き出そうとする習慣は、自分の想像力を鍛えるためにも有効だと思いますよ。


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