内田光昭 公開秘密基地(なんでやねん)

Jazz & Trombone 猫の巻


■ 猫の巻乃24:替えポジション1 鳴りの準備

トロンボーンはスライドで音程を変える楽器です。SaxやTpのようにキーやバルブがついた楽器に比べると速いフレーズは少し苦手ですが、工夫次第でかなり細かい音符にも対応することができます。そんなテクニックの代表が替えポジションです。

低音域のスライドポジションは1つしかありませんが、中音域以上の音は複数のポジションで出すことができます。第五線のAbの場合37、その上のDだと1,4,7
これらを組み合わせて手順を工夫すると、わずかな手の動きで細かいメロディーを演奏できることがあります。これが替えポジションのキモ

替えポジションの効用、活用法はいろいろありますが、最初は準備運動の話から。

楽器の鳴りが「抜ける」というのは金管楽器を演奏する人ならたいてい経験したことがあると思います。物理の理論はよく分かりませんが、新品の楽器を吹くと音の反応が鈍かったり、音色が固く感じたりするのが、練習を続けるうちに馴染んできて、鳴りや反応が良くなり滑らかに演奏できるようになっていきます。

ここまでは有名な話ですが、ここからはちょっと珍しいかな。
ラッパを演奏し続ければ全体的に抜けていくと思ってる人が多いかも知れませんが、実際には音域、ポジションそれぞれ別に抜けていくようです。中音域のBb1ポジションで吹き続けて良く抜けてきても、5ポジションBbは鳴りにくいままだったりする。
替えポジションの存在は知っていてもなかなか手を出しにくいのは、遠いポジションに手を伸ばすのが不安なこと以外に、遠いポジションが鳴りにくいというのも理由のひとつのようです。

替えポジションの研究の前に、遠いポジションでのロングトーンやインターバルをしばらくやってみて下さい。徐々に吹きやすくなっていくのを感じてもらえると思います。
手をいっぱいに伸ばして吹くのに慣れておくのも良いことですね。


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