高野山真言宗(総本山・金剛峯寺、和歌山県高野町) 宗団の資金運用を巡り約6億8000万円の損失 「内局」のトップ庄野光昭・宗務総長への不信任案を可決 宗務総長は宗会を解散 身の潔白を示す報告書が認められれば宗務総長を辞任するとの交換条件 結局辞任で幕引き 我が曹洞宗だって かつてはもっと酷い不祥事があったのですから平成25年6月1日更新

 

まず高野山真言宗を決して貶める意図はありません。

私が住職をつとめるお寺の包括法人である曹洞宗では、かつてもっと酷い不祥事がありましたから。

 

ただ、一般の方の寺離れが進んでいるこのご時世に、こんなことをしていたら、本当にお寺は総崩れになると憂いているだけです。

本当に今の50歳以下の人は宗教心がありません。

宗教心があると思えばカルトにハマるような人です。

このままだと本当に仏教界は確実にダメになります。

 

しかも、このブログを本職のHPに書けません。

 

一応、ニュースの内容を引用します。

 

高野山真言宗(総本山・金剛峯寺、和歌山県高野町)が権力闘争に揺れた。お布施を含む資産の運用で億単位の損失が発覚。

議会にあたる宗会を舞台に、運用を主導した内局トップの 庄野光昭 (しょうの・こうしょう) 宗務総長と、反対派の議員が対立した。反対派は総長辞任を条件に追及の矛を収め、「聖地」のお家騒動は幕引きとなったが、不透明な契約は残されたままで、火種はくすぶっている。

 

「辞任することは、粉飾を認めることにほかならない」。

運用損について虚偽の資料を外部監査に提出したとして2月に不信任案が可決された庄野氏。

辞任はしないで宗会を解散し、宗会選挙後の4月23日に開かれた臨時宗会で 「約5億7千万円の運用損と約15億2千万円の含み損があるが、リーマン・ショックが原因。粉飾や虚偽報告はない」 とする公認会計士の調査報告書を議案として提出、承認を求めた。

 

改選後の宗会議員は反対派が過半数を占めたため、報告書が提案された場合は「内局が無断で進めた調査」として審議を拒否し、不信任案を再提出する戦術に出る動きを見せていた。

しかし、宗教上のトップ 松長有慶 (まつなが・ゆうけい) 管長が事態収束を促し、反対派の中にも、宗会の正常化を第一と考える議員が続出。

不信任案にも異論が出始めた。

 

「報告書を臨時宗会で承認してくれれば、辞任する」。

身の潔白を示す報告書が認められれば、宗務総長を辞任するとの交換条件が庄野氏サイドから示された。

反対派は、これ以上の衝突は宗派内外の理解を得られないと判断し、庄野氏の条件をのんだ。

翌日全ての議案が承認されると、庄野氏は「われわれの粉飾や不正の疑いが晴れた。大局的な立場に立って宗務総長を辞任する」と発言し、臨時宗会は閉会した。

 

今年3月末時点の運用資産残高は約57億8千万円。

内部資料によると、運用商品には南アフリカやブラジルなど、高リスクの新興国通貨建て債券も含まれるとあった。

 

宗会は庄野氏の辞任と引き換えに、虚偽記載と金融商品による運用損の責任は、庄野氏にないことを認めた。

しかし、決着した内紛に火種はなおくすぶる。

 

庄野氏が結んだコンサルタント契約の実態は未解明のまま。

関係者によると2007年以降、財務分析などを目的に、宗派と傘下の学校法人から、毎年5千万円近くが支払われているが、内局は詳細を明らかにしていない。

 

反対派の一人は「 宗務総長交代を契機に、 不透明な財務状況を浮き彫りにしたい」と強調する。

 

2015年に弘法大師空海の開創から1200年となる高野山。 節目を前に、余震はまだ続きそうだ。

(共同通信)

 

ニュースを読む限り、このことを利用して庄野氏が私腹を肥やした疑いはないようです。

 

当たり前じゃあないか!

いえ、そうではない例もあるんです。

 

http://www.saikoji.net/ques/ques10.html

 

有名な曹洞宗の宗務総長が約30億円の使途不明金を出した問題です。

しかも検察の事情聴取に耐えられず自殺をしています。

 

この食い物にされた高校は、当時サッカーの全国的な名門高校であった多々良学園です。

 

その後始末は未だに尾を引いています。

 

曹洞宗が控訴 旧多々良学園損害賠償訴訟

 

曹洞宗は25日、同宗元関係校の旧多々良学園(山口県防府市)の校舎移転事業に絡む経営破綻をめぐり、5金融機関が起こした損害賠償請求訴訟で、山口地裁が同宗などに約166千万円を支払うよう命じた16日の第一審判決について、25日に控訴状を送付した。

曹洞宗は控訴の理由を、同宗僧侶の学園元理事らが原告への借入金返済不能を予想しながら融資を受けたのは不法行為▽同宗は元理事らに対する使用者責任がある――と認めた地裁判断が不服だからだとしている。

控訴の方針は22日にあった宗議会議員総会での意見などを踏まえ、23日の庁議(責任役員会)で決定した。

 

曹洞宗の寺院も高野山真言宗の寺院と同じように上納金(宗費と言います)を支払っています。

しかも、曹洞宗は同規模の他宗の寺院に比べ極端に高いのです。

そのお金は、もちろん檀家の皆様のお布施から支払われます。

 

YAHOO知恵袋を見ていると、曹洞宗はお布施が高いというイメージを持たれているようです。

はっきり書きますが、私の地域では絶対に違います。(本当に高い地域もあります)

その代り、私の寺も含め、住職が他の仕事で食い扶持を稼ぐどころか、そのお金でお寺を支えていた実情がありました。

私も公務員をしていましたが、定年直前まで命を削りながら勤め、退職金等全てお寺につぎ込みました。

 

宗教者だから当たり前だ!!

そんなお叱りの声が聞こえてきそうですが、今はそれもできなくなってきています。

 

私も含め、二足のわらじを履いていた住職の仕事は、ほとんど公務員です。

民間企業に勤めながら坊さんなんかできません。(当たり前ですよね)

 

当然のことながら公務員試験が極端に難しくなり、若い僧侶はそれが出来なくなっているのです。

そのことは仕方がありません。

 

ただお寺を維持するためには、檀家様のご負担を増やすしか方法がありません。

大不況の今、さらにこれから一段と苦しくなる見通しを見れば、結果は明らかです。

 

本職のHPで何回も書きましたが、30年後、お寺の数は、現在の3分の1に減少すると予測しています。

正確には、お寺が無くなるのではなく、住職がいなくなって、一人の住職が何ヶ寺かの住職を兼務するだけですが。

それでも、必死に頑張っている僧侶は大勢います。

高野山真言宗の問題を一番叩いている朝日新聞もその点は認めています。

 

でもトップがこの状態では、末端寺院の住職がいくら頑張ってもお先真っ暗です。

包括宗教法人や本山を支えているのは末端寺院です。

その末端寺院が衰退したら、本山の将来も真っ暗だと思うのですが。

 

京都の清水寺のように末端寺院に頼らなくとも大丈夫な本山は心配ありません。

清水寺は北法相宗大本山です。

単立寺院ですから、大本山とはいえ末端寺院はありません。

無くとも観光寺として悠々と維持できるのです。

 

曹洞宗の本山は永平寺と総持寺です。

一般の方は、永平寺はご存じでも総持寺はご存じないでしょう。

 

その永平寺だって、立地から観光収入などたかが知れています。

 

永平寺も総持寺も全国に約1万5千ヶ寺ある末端寺院が支えているのです。

有力寺院(はっきり言うとお金持ち寺院)の住職は、なにかというと両本山護持をいいます。

貧乏寺の住職である私も気持ちは同じです。

けれど無い袖は振れません。

 

私は公務員で自分の食い扶持を稼ぎ、お寺のお金を両本山護持のため尽くしてきました。

私の息子にそれはできません。

 


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