曹洞宗第3の本山とも言われた岩手県奥州市の正法寺で先輩の安居者が後輩に暴行 懲役1年執行猶予3年と懲役1年6月執行猶予3年の有罪判決 包括法人曹洞宗は平成25年11月30日付で専門僧堂設置に関する「認可の取消し」処分 集団生活です 上下関係は必要です 僧堂では1日でも早い人が絶対です ただし暴力が伴っては何の意味も持ちません平成25年11月30日更新

 

このブログも当たりがきついので本職のHPに書けません。

悲しいことです。

住職の2人の息子は、恵まれた僧堂に安居しました。

長男は現在、首座(修行僧のリーダー)を務めています。

次男は事情で先に送行(修業を終えて、戻ること)しました。

http://kouanji.jp/

平成25年11月28日のトップページに記載してありますので、更新されていたら、その日付のブログをご覧ください。

 

事件の概要です。

岩手県奥州市水沢区黒石町の曹洞宗「正法寺」で共同生活しながら修行していた男性にけがを負わせたとして、傷害罪に問われた僧侶大松泰寿被告(23)に対し、盛岡地裁水沢支部は3日、懲役1年、執行猶予3年(求刑・懲役1年)の判決を言い渡した。

塚原洋一裁判官は、「修行僧仲間への指導にとどまらず、悪ふざけでも暴力を振るっていて、非難を免れない」と指摘した。

判決によると、大松被告は今年7月、同寺で、男性の頭をスプレー缶で殴り、軽傷を負わせた。大松被告は9月12日の公判で、男性の足に湯をかけたことなどを認め、「(男性に)『申し訳ございません』と謝りたい」と述べた。

同支部は同26日、もう一人の被告(27)に懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月)の判決を言い渡した。

正法寺の伊藤大鑑住職(81)が3日、読売新聞の取材に応じ、「世間をお騒がせして申し訳ない。指導者として私自身の心に隙があった」と謝罪し、再発防止に向けて、「相手をたたいて修行が進むはずがない。『自分自身を厳しく律するように』と絶えず修行僧に伝えたい」と述べた。

同寺は、14世紀半ばに開かれた古刹で、曹洞宗の「専門僧堂」と呼ばれる修行の場の一つ。東北地方の寺の後継者が集まり、共同生活をしながらお経や座禅などに取り組む。毎年10人ほどの修行僧が寺に入り、1年から数年がかりで様々な作法を覚えるという。

伊藤住職は、判決を受けた被告に対し、「仮に1000円を持っているとしたら、自分のためには500円だけ使い、残り半分は社会のために役立てなさい」と伝えたという。

 

長男は昨年、次男は今年の初めに上山(修業に入ること)しました。

次男は大学院を1年間休学しての修行ですので、長男より後から上山し、先に送行となっています。

二人に聞きましたが、安居先では、厳しい指導(曹洞宗の修行は本当に厳しいのです)は有っても、暴力は絶対に無いとのことです。(これが当たり前ですが)

税理士は国家資格です 教師は都道府県資格です 遺品整理士は何の資格かご存知ですか? 世の中いろんなインチキ資格であふれています 注意が必要ですよ 僧侶だってなんの資格もいらないんです平成25年9月15日更新

このブログでも書きましたが、一般の方がご覧になったら、単なる非常識なまでのしごきにしか見えないでしょうね。

 

住職が息子を上山させた専門僧堂でも厳しい指導はあります。

ただし、60代の修行僧や心の病を抱えた修行僧も抱え込んで僧堂運営がされています。

 

住職も、夜間定時制に約10年生徒指導部長として奉職しました。

そのような人を抱えて教育をしていく大変さは筆舌に尽くしがたいものです。

僧堂の堂長(学校でいう校長です)さんをはじめ、役寮(こちらは先生です)の方のご苦労が本当によく分かります。

 

それでは、本論です。

曹洞宗宗務庁(宗教法人としての責任部門)の専門僧堂設置に関する「認可の取消し」処分にリンクを貼っておきます。

 

処分自体は当然のことですが、処分理由については大いに不満があります。

処分の根拠はこうなっています。

「20人以上の掛搭僧を常在させることができる資産を有すること」に違反しているです。

 

役寮は修行僧ではありませんから、給料を支払う必要があります。

もちろん、高庵寺より数段(比べものになりません)立派な寺ですから、メンテナンス費用も莫大でしょう。

こちらが問題の正法寺です。

重文がごろごろしています。

改修もままなりません。

お金もかかるんですが、完全に原形を保った修理しかできないんで、費用が桁違いなんです。

 

高庵寺の改修が、100年先を見越して、メンテナンス費用が最小限で済むように工夫したのとは大違いです。

高庵寺の整備事業 北側(県道側)駐車場の舗装工事竣工です 残りは植栽の工事だけです ユニバーサルデザインの寺ついに誕生です平成25年6月26日更新

 

曹洞宗第3の本山とも言われた名刹がこの有様です。

金が無いから処分と言っているのと同じです。

 

本音の部分はこの部分でしょう。

「事件発生後もテレビや 大新聞を始めとするマスメディアによる全国的報道が続いていること、宗門への抗議や問い合わせが多数寄せられていることからも、わが宗門の社会的評価を著しく失墜させることにより信用を毀損した」

「正法寺僧堂を除いた宗門28僧堂の今後の運営に与える打撃、臨済宗を始め各宗派が実施する宗教指導者を育成するための教育活動に及ぼす影響は、計り知れない」

 

違うでしょう。

住職の二人の息子が最近立職をしました。

内容は最初のリンクをご覧ください。

次男は従容録(しょうようろく)の「第二則 達磨廓然」ですが、長男は「第四則 世尊指地」でした。

立職の本則は、必ず従容録です。

 

その第一則は世尊一日陞座です。

「衆に示して云く、門を閉じて打睡して上上の機を接し、顧鑑頻申曲げて中下の為にす、那んぞ曲碌木上に鬼眼晴を弄するに堪えん、箇の傍らに肯わざる底あらば出で来たれ、也た伊を怪しむことを得ず」

 

現代語訳です。

「飛び切り優秀な修行者には門を閉めて昼寝をしながら接してもよいが、中根下根の修行者には巧みな方便を用いて指導しなければならない。どうして大きな椅子に座って鬼のような怖い眼をして指導する必要があろうか。もしそれでは納得できないと言う人がいれば出て来なさい。そんな人がいてもちっともおかしくない」

 

本則の部分です。

「世尊一日陞座、文殊白槌して云く、『諦観法王法、法王法如是』世尊便ち下座」

 

曹洞宗の生涯最大最高の行事「結制安居」で、唱えられる最も大切な言葉です。

曹洞宗でお釈迦様の教えの根幹とも考えている部分です。

 

曹洞宗のお偉方は、この従容録の第一則を、再度心の底から読まれることをお奨めします。

 

「改葬(お墓のお引越し)駆け込み寺の過去ログはこちら」



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