日本バプテスト連盟  姪浜キリスト教会

2014年6月22日の礼拝メッセージから

実をもって見分ける


マタイによる福音書 7章13〜14節
  

  

 イエス様は本日の箇所で「にせ預言者を警戒せよ」(7:15)とおっしゃいました。預言者の役割というのは、神様から預かった言葉を人々に伝える代弁者でした。預言者たちは時に、当時の社会状況や権力者たちを相手にしながら、社会の悪や矛盾、神に対する罪を厳しく問い詰め、神に立ち帰るように迫りました。また、国が窮地に立たされるような状況の時に、神からの約束のメッセージを語り、人々を信仰において励ましたり、力づけました。そのように、彼らは、神の言葉の代弁者として、人々を神の真理に立ち帰らせるため、厳しい言葉、希望の言葉を語っていったのです。そして、そのような預言者の言葉というのは、大きな影響力がありました。それが神の言葉として重んじられていく時、一国を動かしていくような影響力を及ぼすことさえあったのです。そんな預言者の中に紛れて、「にせ預言者たち」が現れました。彼らは全く根拠もないのに、「これは神の言葉だ」と言って、偽りの預言の言葉を語ったのです。多くの人が、その偽りの言葉に惑わされていきました。そんな中、イエス様は「にせ預言者を警戒せよ」とおっしゃったので。                                   
 「にせ預言者」なんて、今の時代とは関わりのない話のように思うかも知れませんし、「警戒しなさい」と言われてもいまいちピンとこないかも知れません。しかし、色々なことを考えていく時、そうとも言えない状況があるのではないかと思います。                                    

そもそも、にせ預言者というのは、どういう時に現れ、人々を惑わそうとするのでしょうか。聖書を読んでみますと、大抵、にせ預言者が現れる状況というのは、国が混乱している時でした。イスラエルの国が分裂し、国が混乱し、やがて、近隣の大国が迫って来て、国がどうなってしまうか分からなくなっているような状況の時、にせ預言者たちが現れたのです。この時、人々は皆、不安を抱えていたり、心の拠り所を求めていました。そんな人々に対して、にせ預言者たちは「これが神の言葉だ」と言って、偽りの預言や根拠のない約束の言葉を語ったのです。心の拠り所を求めていた人々は、にせ預言者たちの言葉に惑わされていったのでした。

本当のこと、神の真理を語らなければいけない立場にあるはずの人たちが、その場その場で都合のいいことや、人々の耳触りのいいことばかり語り、人々を惑わし、混乱させていく…。今の時代に関係ない問題と言えるでしょうか。私は決して、そんなこと言えないのではないかと思います。今の時代にも、色々な声があります。「これが正しい」と主張する声があります。そんな中、注意を払っていないと、いつの間にか、偽りの言葉や、偽りの真実に流されてしまいかねない状況があるのではないかと思います。

私たちが信仰者として、霊的な洞察力をもって、事柄を見分けていくために、何より大切にしたいのは礼拝です。私たちが心からの礼拝を献げていく中で、真実は何か、本当に聞かなければならないことは何か、知恵が与えられたり、示唆が与えられていくのでないでしょうか。そのような時こそ、心砕かれ、御言葉に聞くことが問われているのだと思います。

                          (鈴木 牧人)
                 

 

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