日本バプテスト連盟  姪浜キリスト教会

2014年7月20日日の礼拝メッセージから

たとえ雨風押し寄せても


マタイによる福音書 7章24〜28節

 
 本日の箇所で、イエス様は岩の上に自分の家を建てた人と、砂の上に自分の家を建てた人のたとえを語られました。岩の上に自分の家を建てた人は、雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いて打ちつけても倒れることがありませんでした。これに対して、砂の上に自分の家を建てた人は、雨が降り、洪水が押し寄せ、風が吹いて打ちつけると、家は無残に倒れてしまいました。そのようなたとえを挙げながら、イエス様は「岩の上に自分の家を建てる人になりなさい」とおっしゃったのです。

以前、私がイスラエルに行った時のことですが、ガイドさんから、こんなことを教えてもらいました。「イスラエルでは、お金持ちの人とそうではない人とが、住んでいる場所で、はっきりと分かります。お金持ちの人たちは山の上に住んでいます。そのほうが安全だからです。それに対して、山の下に住んでいる人たちは貧しい人たちです。山の下には危険が伴うからです。大雨が降った時は大変です。しかし、彼らはそこに住むしかないのです」。本日の箇所を読みながら、あの時のガイドさんの言葉を思い出しました。「岩の上に自分の家を建てる」ということと、「山の上に自分の家を建てる」というのは、発想がどこか似ているのではないでしょうか。そして、思うのは、確かに、岩の上に家を建てたり、山の上に家を建てることは安全ですし、そうした方がいいに決まっているのですが、そう願ったとしても、それができる人とできない人がいるということです。先ほどの話のようにお金持ちはそうすることができるかも知れません。しかし、そうしたいと思ってもできない人たちもいるのです。そして、おそらく、本日の箇所で、イエス様のメッセージを聞いた人の大半はおそらく、そういう人たちだったのではないでしょうか。

 本日のイエス様のたとえが、もし現実的な家に対して言われているのだとしたら、こんな酷な話はないのかも知れません。「岩の上に自分の家を建てなさい」と言われても、「そりゃそうかも知れないけど、できないんだよ」という声が聞こえてくるかも知れません。しかし、イエス様がおっしゃったのは、そういうことではありませんでした。イエス様がおっしゃったのはこうでした。「それで、わたしのこれらの言葉を聞いて行うものを、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができよう」(7:24)。イエス様がここでおっしゃっている岩の上に自分の家を建てるということは、目に見える家のことではありませんでした。イエス様の御言葉を聞いて行うことでした。私は、ここに福音のメッセージがあるのだと思います。お金を稼いで一等地の土地を購入し、そこに一流の材料で家を建てる…。そういうことができないような人たちに対して、あなたがたがわたしの御言葉を聞いて行うことこそが本当の意味で岩の上に家を建てることなんだと教えられたのです。あなたたちの現実は不安や危険が伴い、いつ何が起こるか分からないような状況に身を置いているかも知れない・・・。しかし、わたしの御言葉に信頼して、従っていく時、安心することができるんだ…。一つところに立ち続けることができるんだ…。そのように教えてくださったのです。

      (鈴木 牧人)
 
                

       (TOPに戻る)

Copyright (C) 2001-2007 Meinohama Baptist Church. All Rights Reserved.