日本バプテスト連盟  姪浜キリスト教会

2014年11月2日の礼拝メッセージから

あなたがたの信仰どおり

マタイによる福音書 9章27〜31節 


 本日の箇所には、二人の目の見えない人が登場します。この箇所を読む時、イエス様が人々に対して、どんなふう接していかれたのかということを教えられます。イエス様は、本日の箇所で、二人の目の見えない人に言われました。「あなたがたの信仰どおり、あなたがたの身になるように」(9:29)。このイエス様の言葉を読む時、私は心打たれる思いがします。二人の目の見えない人は、このイエス様の言葉をどんな思いで聞いたのでしょうか。これまで、この二人は誰かから、こんなことを言われたことがあったのでしょうか。「あなたたちが信じている通り、思っている通り、望んでいる通りのことをしてあげるよ」。そんなことを言われたことがあったでしょうか。本日の箇所の最初には、この二人の目の見えない人が、「ダビデの子よ、わたしたちをあわれんで下さい」と叫び続けている様子が記されています。このように自分の願いを求めて、叫んでいる姿…。彼らがそんなふうに叫んだのは、イエス様に対してだけではなかったのではないかと思います。これまでも様々な場所で、そんなふうに叫んできたのではないでしょうか。私たちを見てください。思いを知ってください。私たちを憐れんでください。そんなふうに、様々な場所で、声を挙げてきたのではないかと思うのです。しかし、おそらく、ほとんどの場所で、彼らの声が無視されてきたのではないでしょうか。自分たちの声なんか誰も聞いてくれない…。そんな経験を嫌というほどさせられてきたのではないかと思うのです。そんな中にあって、イエス様は彼らにおっしゃったのです。「あなたがたの信仰どおり、あなたがたの身になるように」。イエス様は、彼らを見ていてくださいました。彼らの信仰を見てくださいました。そして、彼らが信じていること、思っていること、望んでいることにくださいました。このイエス様の言葉は、彼らにとって特別な言葉だったのではないでしょうか。

そんな二人の目の見えない人の姿を見ながら思うことがあります。私たちも、時にこの二人の目の見えない人のような思いを通っていることがあるかも知れません。周りに対して、自分のことを分かってくれない…。自分の声なんか誰も聞いてくれない…。そんな思いを通ることがあるかも知れないと思います。そして、そんな思いを通らされている時、「あなたの声をきちんと聞いているよ」という誰かに出会うことができたら、どんなに嬉しいことでしょうか。その出会いというのは、時にその人を大きく変えていくことにさえなるのではないかと思うのです。イエス・キリストに出会う時、私たちはそのような経験をさせられていくのです。私たちの思いをちゃんと知ってくださり、「あなたの声を聞いているよ」と呼びかけてくださる…。そのような方に出会った経験し、その出会いは私たちを大きく変えていくのです。本日の箇所で、イエス様から「あなたがたの信仰どおり、あなたがたの身になるように」との声を聞いた二人にとって、イエス様との出会いとは、そのような出会いだったのだと思います。

                         (鈴木 牧人)
 
                

       (TOPに戻る)

Copyright (C) 2001-2007 Meinohama Baptist Church. All Rights Reserved.