日本バプテスト連盟  姪浜キリスト教会

2015年2月8日の礼拝メッセージから

あなたは愛されている

マタイによる福音書10章26〜33節 


  本日の箇所で、イエス様は弟子たちに対して「恐れるな」と言われました。これは聖書の中でも大切なメッセージです。実際、クリスマスの出来事では、繰り返し、「恐れるな」とのメッセージが呼びかけられています。たとえば、イエス様の母マリアが天使から御告げを受ける場面でも「恐れるな、マリヤよ、あなたは神から恵みをいただいているのです」(ルカ1:30)と言われていますし、マリアの夫ヨセフも「恐れず妻マリアを迎え入れなさい」(マタイ1:20新共同訳)と言われています。また、イエス様がお生まれになって、そのことを御使いが羊飼いに告げた時にも「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える」(ルカ2:10)と語られています。このように、「恐れるな」とのメッセージは、クリスマスの中で、繰り返し、語られているのです。本日の箇所でも「恐れるな」と呼びかけられています。主は福音を通して、その恵みと愛とゆるしに与ることを通して、私たちを恐れから解き放ってくださろうとしてくださっているのです。


 何というのでしょうか。恐れというのは、私たちをとかく不自由にさせるのではないかと思います。恐れは、私たちを縛りつけ、心を歪めていきます。私たちは恐れによって、自分らしく生きられなくなってしまうことがあります。自分のしたいことができなかったり、しなければならないと思っていることに躊躇してしまうことがあります。また、語ろうと思ってしまっている口を閉ざしたり、本当のことに向き合えなくなってしまうこともあるのだと思います。主は、そんな私たちを「恐れ」から解放されるのです。そして、そのように「恐れ」を含めた、私たちを縛り、歪める様々なものから、私たちを解放してくれるものが「福音」なのです。私たちはこのことを覚えていたいと思うのです。

 ただ、私たちが「恐れるな」とのメッセージを福音の呼びかけとして聞いていくためにもぜひ覚えていたいことがあります。それは何かと申しますと、私たちが「恐れ」から解放されるためにも、きちんと恐れるべきものを恐れるということが大切だということです。本日の箇所で、イエス様は、次のようにおっしゃいました。「また、からだを殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、からだも魂も地獄で滅ぼす力のあるかたを恐れなさい」(10:28)。この御言葉というのは、一見聞くと恐ろしい言葉かも知れません。しかし、本当に大切な御言葉なのだと思います。ここでイエス様がおっしゃっているのは、「主を恐れなさい」ということです。ここで言われている言葉を乱暴に聞いてしまうと、信仰を持つことが怖いことのように思えてしまうかも知れません。しかし、そうではないのです。福音の中心は、「恐れるな」という呼びかけです。しかし、「恐れるな」と語りつつ、「恐れなさい」ともおっしゃっているのです。あなたがたが「恐れ」から解放されるためにも、きちんと「恐れるべきものを恐れなさい」とおっしゃっているのです。そして、あなたがたがきちんと「主を恐れること」を怠ってしまうなら、結果として、あなたがたは「からだを殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れる」ことになってしまうんだと言われているのです

                         (鈴木 牧人)
 
                

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