日本バプテスト連盟  姪浜キリスト教会

2015年11月8日の礼拝メッセージから

マクペラの墓で

創世記23章1〜23節


 本日の箇所には、アブラハムの最愛の妻サラの死の記述が記されています。ここには、サラが亡くなった時、アブラハムが「サラのために悲しみ泣いた」(23:2)と記されています。アブラハムは、サラが亡くなった時、人目もはばからずに泣き伏せました。しかし、やがてサラの遺体の傍らから立ちあがりました(23:3)。そして、向かったのが、サラのための墓を築くということでした。本日はこのことについて考えていきたいと思います。なぜ悲しみに暮れたアブラハムが、立ちあがることができたのでしょうか。立ちあがったアブラハムは、どんな思いでサラの墓を築いていったのでしょうか。アブラハムにとって、この墓にはどんな意味があったのでしょうか。そのことについて考えていきたいと思うのです。
 聖書は、サラの墓が建てられていく様子について、地元の人達から土地を譲ってもらう際の交渉の様子など、事細かに記しています。その様子などを見ますと、アブラハムが苦労して、この土地を手に入れたことが分かります。そして、そのようにして建てたお墓は、後々、アブラハムにとって特別な意味を持つものとなりました。というのは、アブラハムは、全生涯において実際に自分の土地として得ることができたのは、この墓の土地だけだったからです。アブラハムにとって、この墓は、自身が生涯をかけて愛したサラが埋葬されている場所であると共に、神様が確かにこのカナンの土地を与えてくださったことの証しとなっていきました。そのように、この土地は自分がこれまで信じてきた信仰と希望を象徴するような場所となっていきました。今はたったこれだけの土地に過ぎないけれど、神様は必ず、ここから御業を成してくださる・・・。自分に約束してくださったように、自分の子孫にこの土地を所有地として与え、相続させてくださる・・・。そのことを信じる信仰と希望を表すものが、この墓となっていったのです。やがて、アブラハムが亡くなると、アブラハムもこのマクペラの墓に埋葬されます。そして、それは、アブラハムの息子イサクも、その息子ヤコブも同じでした。ヤコブの息子ヨセフも続きました。ヨセフはエジプトで亡くなりました。しかし、亡くなる時に、自分の骨を必ず、カナンの地に持っていってほしいと遺言で申し出るのです。その約束は守られ、ヨセフの死後、数百年経った後、モーセの時代に、イスラエルの民がエジプトから脱出する際、人々はヨセフの骨を携えて、カナンの地に向かっていったのです。
 本日の箇所で、悲しみに暮れていたアブラハムは、サラの遺体の傍らから立ち上がりました。そして、立ち上がったアブラハムは、サラのための墓を築こうとしました。そして、この墓は、アブラハムやその子どもたちにとって、信仰と希望の象徴のような場所となっていきました。それが、本日の箇所に記されているマクペラの墓にまつわる聖書の記述です。
 私たちが教会の墓地について考えることもそれに重なってくるのではないでしょうか。私たちは、お墓を通して、私たちが生涯を通して信じてきた信仰を証しし、私たちが抱いている神様の約束の希望を確認していくのです。

                         (鈴木牧人)
 
                

 

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