教育を救う保守の哲学
教育思想(イデオロギー)の禍毒から日本を守れ
中川八洋 渡部昇一
(帯)ジェンダー・フリー、性器・性交教育、ゆとり教育・・・etc
子供の人格を破壊し、日本を滅ぼす教育思想の「悪」を完膚無きまでに徹底批判。
(帯裏)日本は、教育思想の禍毒によって既に滅びの道にあるし、近未来に必ず死に至るであろう。そなわち、この「教育思想の禍毒を一掃する」ためには、国を挙げて保守主義の哲学に回帰するしか無いことを再確認して欲しいのである。−「まえがき」より

2011.05.07
 浩瀚な読書量に裏打ちされた両氏の保守の哲学の談話は、現在の左翼に支配された社会学や哲学思想の論壇からは決して学ぶことが出来ないものであり、非常に貴重だ。
 「平等は自由を脅かす」というのはこれまでの中川氏の各著書で示されていたが、更に本書では、「自由とは道徳によってなり立つ」という論を新たに教えて頂いた。

 道徳 ⇒ 自由 ⇒ 平等¬(¬は否定)

ということになろうか。現在のマスコミや地方裁判所、省庁など随所に蔓延する反日左翼思想、中朝露へ接近を図るアジア主義(特にNHKが酷い)の蔓延り様は凄まじいものがあるが、こうした圧倒的な包囲網(戦前も同様だった)を打ち破るのは容易なことでは無い。だが、沈黙せず、敗北主義に陥らず、しぶとく抵抗し続けていくことだけが道である。
自由と平等を絶叫する赤い教師、官僚、政治家・・・思想汚染甚だしいが、ルソーに始まる平等を徹底すると自由が無くなるのは現在の北朝鮮を見れば明らかで、更にそうした共産党独裁体制では道徳も存在しない事を鑑みれば、相続・世襲を肯定し、これによって道徳に基づいたコモン・ローが発展し、これによって国家が成り立ち、国家・政府に対する自由(≒権利)が確立するということを説いたバークは偉大である。またこのことを一切否定している日本の学会、論壇の左翼偏向の異常性は、包囲網の中では中々気づき難い。健全な保守主義の根底に、日本古来の伝統主義(皇統を核とする武士道や神道などの文化)を据え、国学、水戸学、崎門の学、山鹿素行に学び、理論をバーク、ハミルトンに学べば日本再建の強力な基盤になるだろう。この和洋折衷の考え方は福沢諭吉先生の「和魂洋才」であろうし、谷秦山の『保建大記打聞』にある、
 『吾も人も日本の人にて道に志あるからは、日本の神道を主にすべし。其の上に器量気根もあらば、西土の聖賢の書を読みて羽翼にするぞならば、上もないよき学問なるべし。
という事の実践でもある。日本には眠らされた膨大な叡智の堆積、豊かな古典が存在する。必ず日本は復活する。







渡部昇一「日英の道徳五大古典」
 サミュエル・スマイルズの「道徳四部作」
  『自助論』『品性論』『義務論』『節倹論』
 新渡戸稲造「武士道」

中川八洋
 草柳大蔵の躾四部作
  『草柳大蔵の礼儀と作法』『日本人のお行儀』『礼儀覚え書き』『綺麗な敬語 恥ずかしい敬語』

共産主義思想による日本破壊のための過剰な性教育例
『思春期のためのラブ&ボディBOOK』
 厚生労働省の下部組織「母子衛生研究会」の未成年セックス奨励の冊子
思想の系譜
1.ルソー→マルクス『共産党宣言』→レーニン→「性器・性交教育」
2.平等主義/社会主義→フェミニズム───→「ジェンダー・フリー教育」
 フロイト/ニーチェ/ハイデッガー等→ポスト・モダン─┘
「性器・性交教育」→家族解体→ジェンダー・フリー教育→子供の人格破壊・狂人化

日本から道徳の理論が一掃された決定的な原因 p.96
1.敗戦直後の民法改悪
2.社会主義思想の流入と宣伝の成果
3.道徳破壊の哲学者を「偉大な思想家だ」と逆さの評価に転倒し、教育した


ウィリアム・ベネット『美徳の教本』序文 p.118
「道徳教育とは、子供たちの心と精神を“善”に訓育することである。して良いこと、して悪いこと、の規範と指針を教え導くことである」
フォン・ハイエク『自由の条件』第四章
「自由は深く染み込んだ道徳的信仰無しには決して作用しない」

英国型社会主義の開祖、ミル
ルソーらのフランス啓蒙哲学┬→ヘーゲル/コント→マルクス→レーニン
                  │          ↓
                  └→ベンサム→J.S.ミル





まえがき
第T部 国を救う、教育を救う
 第一節 倫理・道徳の再生こそ日本経済の再生
  一、経済至上主義が、日本経済を腐蝕した
  二、『品性論』と『武士道』−世界的な道徳教本
  三、躾−言葉遣いと立居振舞−の再建
  四、国家の倫理を担う軍人−日本から倫理を奪った憲法第九条
 第二節 旧民法が日本を救う −家族再生の唯一の道
  一、政府は『出生率4.0宣言』を緊急に発せよ
  二、民法改悪の真犯人は誰か−「GHQの強制」という嘘
  三、家族解体の教説
 第三節 「ジェンダー・フリー教育」を全面禁止せよ
  一、ソドムの町か、日本の近未来
  二、『性の歴史』の著者フーコーの正体
  三、「ジェンダー・フリー」−男女間の正常な愛を呪うカルト宗教
 第四節 社会主義と道徳は、水と油 −道徳破壊思想に犯された日本
  一、北朝鮮の拉致・殺人事件の教訓
  二、「社会主義的人間」は「道徳的人間」を駆逐する
  三、文部省の教育行政は全て社会主義−教育学部を全廃せよ
第U部 人格破壊教育を進める日本
 第一章 「ジェンダー・フリー教育」 −日本の子供に対する憎悪と殺意
 第二章 「性器・性交教育」と「売春教育」 −冷戦時代より過激な、マルクス主義の猛威
  第一節 子供を憎悪する「性の自己決定」論
  第二節 「性器・性交教育」−子供たちへの犯罪的セクハラ行為
 第三章 道徳解体運動する、日本の教育界 −道徳教育が分からない文部省
  第一節 反道徳のススメ −文部省の指導書「道徳篇」
  第二節 道徳は万古不易の規範 −デュルケームの禍毒
  第三節 日本版『道徳教本』をどうつくるか
第V部 日本を腐蝕する教育思想
 第四章 「個性教育」 −緩やかな社会主義革命の教育
  第一節 デューイの「個性重視」 −米国を社会主義に改造する
  第二節 「ゆとり教育」の元祖スペンサーと「動物的健康」
  第三節 伝統・慣習の破壊−ミルの「個性重視」
 第五章 人間改造教育 −文明社会への呪詛
  第一節 ルソー著『エミール』の解剖
  第二節 ルソー教の使徒たち −ペスタロッチ/モンテッソーリから「ジェンダー・フリー」へ
 第六章 「人権教育」という、祖国喪失の洗脳 −「スクール・ジャック」を煽る、子供の権利条約
  第一節 人権とテロル(大量殺人)
  第二節 国連と「人権」マニアック −世界共産化運動の残滓
  第三節 「人権教育」の現場 −祖国を失った「非国民」の養成
 第七章 スターリンに命令された「平和教育」
  第一節 憲法第九条と日本の倫理喪失
  第二節 ソ連軍導入の為の「護憲」から、日本溶解のための「護憲」へ
  第三節 「隷属の平和」か、「自由の剣」か

後書きに代えて



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日本核武装の選択』 中川八洋
正統の哲学 異端の思想』 中川八洋
保守主義の哲学』 中川八洋
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正統の憲法 バークの哲学』 中川八洋
「名著」の解読学』 中川八洋
教育を救う保守の哲学』 中川八洋
(批判的)
大東亜戦争肯定論』 林房雄




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