The KGB in Europe and the West
THE MITROKHIN ARCHIVE
The KGB and the World
THE MITROKHIN ARCHIVE II
Christopher Andrew and Vasili Mitrokhin
2014.07.09

Major Vasili Mitrokhin had unlimited access to thousands of files

Cambridge Five spy ring members 'hopeless drunks' (BBC) 7 July 2014
http://www.bbc.com/news/uk-england-cambridgeshire-28143770

Major Vasili Mitrokhin smuggled the information out of Soviet archives during 12 years working for the KGB.
He defected to Britain in 1992.
Among the thousands of pages of documents are profiles outlining the characteristics of Britons who spied for the Soviet Union.

*Maclean, Burgess, Philby and Blunt were British members of a KGB spy ring that penetrated the intelligence system of the UK and passed vital information to the Soviets during World War Two and the early stages of the Cold War.

*While teaching at Cambridge University, Blunt was influential in recruiting the other three, who were all students there.

*Burgess became a journalist after he left university, but on the outbreak of war joined MI6.

*Maclean was in the Foreign Office during the same period.

*In 1951, tipped off by Philby that they were under suspicion, Burgess and Maclean defected to the Soviet Union, where they spent the rest of their lives.

*Philby defected in 1963 - the same year Blunt was discovered by the British intelligence services. He was offered immunity in return for information.

Shortly before the end of the war, Philby was promoted to head of the SIS's anti-Soviet section - meaning he was in charge of running operations against the Soviets while operating as a KGB agent.



2007.12.22
ワールド・インテリジェンス』Vol.4 軍事研究2007年1月号別冊
http://www.geocities.jp/wldintel/backnumber/vol4.html
■ミトロヒン文書とレフチェンコ・メモで解読するKGBの対日工作
 KGBの日本人エージェントは誰だったのか?
 KGBの元文書保管担当者がイギリスに持ち出した大量の資料−。かつてアメリカに亡命した元KGB東京支部工作員の証言−。この2つの情報源から、冷戦時代の対日工作が見えてくる。

(冒頭より引用)持ち出された機密情報
1992年4月、ワシリー・ミトロヒンという旧KGBの幹部が2000ページもの大量の機密文書の手書きの写しとともにイギリスに亡命した。ミトロヒン氏は1922年生まれ。1948〜1984年にKGB海外部門(第1総局)の将校として勤務していたが、なかでも72〜84年には第1総局の書庫の機密文書を整理し、新書庫に移す作業を指導していた。その際に多くの機密文書を書き写していたのである。
 この大量の資料は、イギリスのインテリジェンス学の権威であるクリストファー・アンドリュー・ケンブリッジ大学教授(現在はコーパス・クリスティ大学学長兼任)によって詳細に分析された。その後、99年にミトロヒン氏とアンドリュー教授の共著として『欧州と西側のKGB〜ミトロヒン文書』が出版された。同所はミトロヒン文書の中でも、対欧米工作がメインとなっていた。
 ミトロヒン氏自身は2004年に死去したが、その後、残りのアジア、中東、中南米、アフリカでのKGBの工作についてまとめた続編『ミトロヒン文書U』が2005年9月に出版された。


 この記事に書かれている『ミトロヒン文書U』第16項 JAPANの抄訳には、以下の産経新聞記事に要約される記事が紹介されている。



2005.9.21 産経新聞夕刊より抜粋
【ミトロヒン氏著書の要旨】

 十九日に出版された元旧ソ連国家保安委員会(KGB)職員ミトロヒン氏の著書の日本に関する記述の要旨は次の通り。

一、冷戦期を通じ、KGB東京駐在官事務所の重点の一つは、日米関係を引き裂くことだった。
一、北大西洋条約機構(NATO)とソ連が戦争になった場合、日本国内の石油精製施設四カ所などで破壊活動を起こす準備計画を一九六二年に立てた。
一、駐在官事務所は平和時にも日米関係を損なう破壊活動を計画。
(中略)

一、日本の政界やマスコミ界にも協力者が多数おり、駐在官事務所から現金を受け取っていた協力者もいた。
一、同事務所が浸透に最も成功したとみられるのは日本の外務省。
一、六〇年代から少なくとも七九年まで、二人の外務官僚が多くの機密文書を提供した。
一、ある女性外交官は工作員から隠しカメラを仕組んだハンドバッグを与えられ、仕事場で外交文書を写真に撮った。
一、七〇年代前半、モスクワの日本大使館勤務中、女性に誘惑された電信官は、七〇年代後半に重要な情報を提供した本省勤務の電信官と同一人物とみられる。
一、科学技術の分野でも情報収集に成功。日本のハイテク企業や研究機関で要職を占める十六人が協力者だった。

60年代計画 日米関係悪化狙い

東京で一九六〇年代に活動していた旧ソ連国家保安委員会(KGB)の工作員らが日米関係を悪化させるため、東京の米国関連施設の爆破や、東京湾に放射性物質をばらまいて米国の原子力潜水艦の責任にする破壊工作などを計画していたことが元KGB職員の故ミトロヒン氏の文書を集めた著書で判明した。

著書は「ミトロヒン文書第二巻 KGBと世界」のタイトルで、十九日に英国で出版された。ミトロヒン氏は九二年にKGBに関する大量の機密文書を所持して英国に亡命し、昨年亡くなった。今回出版された著書は世界各地でのKGBの活動を記した同氏の文書が収録されている。

日本では、六五年にKGBの東京駐在官事務所が当時のベトナム反戦デモに合わせ、起爆装置を米国製たばこの箱に隠した爆弾を、日本にいる協力者に米国文化センターの書棚に仕掛けさせ、翌朝に爆破させる計画を立案。KGBの犯行を隠すため、米国攻撃を訴える右翼団体のビラも偽造しようとしたという。


 以上の要約の中で、”最も劇的な計画”は、日米離間を狙った、東京湾への放射性物質撒き散らしであったという。これによって横須賀基地の米原潜への非難を引き起こそう、というものであったらしい。この部分は本書では、

(P.298) The most dramatic scheme devised by Line F to cause a major crisis in US-Japanese relations was a 1969 plan to scatter radioactive material in Tokyo Bay in the expectation that it would be blamed on US nuclear submarines using the Yokosuka naval base and cause a national outcry.




ワールド・インテリジェンス』Vol.8特集 世界を知る「情報」の読み方
   激震!日本の公安機関8月31日発売   軍事研究2007年9月号別冊
http://www.geocities.jp/wldintel/backnumber/vol8.html
■ミトロヒン文書・前編:橋本力(ウェールズ大学大学院)
 『ミトロヒン文書』の欧州各国への影響(前編)
 KGB機密資料に書かれていた注目情報とは?
 他に世界にも例を見ない大規模な謀略工作の数々を、元KGB職員が持ち出した資料が明らかにした!

 ソ連のエージェントのリクルート手法、特に背乗り(その国の人間と入れ替わり、なりすます)、或いは巧妙なプロパガンダが紹介されている。背乗りについては日本では黒羽一郎さんの事件があり、30年余もソ連のスパイが日本国内外で活動していた実態が明らかにされた例がある。これは麻生幾『エスピオナージ』にて小説化されている。


ワールド・インテリジェンス』Vol.9 特集 特殊部隊と心理戦の最先端
 11月1日発売  軍事研究2007年11月号別冊
■『ミトロヒン文書』の欧州各国への影響(後編):橋本力(英アベリストウィス大学大学院修士課程)
 英情報機関が狙った情報公開の目的とは
 元KGB将校が持ち出した機密情報によってロシアの諜報網は壊滅的なダメージを受けた−。
(冒頭より一部引用)壊滅したロシア諜報網
 92年、元KGB将校のワシリー・ミトロヒンによって秘密裏にイギリスへ持ち込まれた機密文書は、イギリスの秘密情報部「SIS」(通称MI6)及び保安局「MI5」によって綿密に調査され、3,500を超えるカウンター・インテリジェンス・レポートが作成された。英国政府の報告書によれば、SISによって、ミトロヒン文書に基づくKGB将校のワシリー・ミトロヒンのスパイ・リストが計36ヶ国の情報機関に伝達されたという。
 その中でもソ連にとって最大の敵であった米国に関する情報は、分量としては、小さな字が詰まった800ページものタイプ原稿、2冊の専門技術と処理上の情報に関する本、そしてミトロヒンが機密文書を走り書きしたメモの封筒27通と、任務が記された本107冊に及んだ。中でもその封筒の一つの中身は645名のKGBエージェントとそのコンタクト(エージェント)の名前だった。ほとんどがコードネームで記されていたが、それらの身元を明らかにするに充分な詳細も含まれていたとされる。
 このミトロヒンの亡命によって、最も打撃を受けたのは、言うまでもなくKGBの対外情報局(FCD)の後継だったロシア対外情報庁(SVR)である。
(中略)
ミトロヒンが暴露したのは数百ではない。世界各国に散らばったSVRオフィサー、エージェント、そして「外国人」などと称して潜伏していたイリーガルの身元情報はなんと数千にも達していたのだ。


 以上の情報が各国に与えた影響は大きく、本文では、”とりわけ、第2次世界大戦以降、共産党の勢力が最も強かったフランスとイタリアでの反応は、ほとんどヒステリーにちかいものであった”とある。イタリアでは更に”ミトロヒン委員会”までが設置されたという。1978年の極左テロ集団「赤い旅団」がアルド・モーロ元首相を拉致・殺害した事件と、1981年に起きたヨハネ・パウロ2世の暗殺未遂事件の再調査がその主たる目的であるという。

 この他、着目点としては本書の『The KGB in Europe and the West』のp.318-319に記されている、AIDSに関するゴルバチョフ時代の反米プロパガンダである。AIDSはアメリカが作った生物兵器である、というプロパガンダはKGBの成功したプロパガンダの一つだった、と記されている。後にゴルバチョフは謝罪したようであるが。奇々怪々の世界である。



 ミトロヒン情報は英国が連携を保っている友好国に伝達されたようであるが、英連邦、欧州諸国、南アジア諸国、中東諸国までもが含まれている中、日本は含まれていないという。防諜が不完全であるからであろう。



■注目ブログ
国際情報誌『ワールド・インテリジェンス』(軍事研究別冊)編集長のブログ
ミトロヒン文書とレフチェンコ・メモ
KGBの対日工作とフェン・フォーキング@
KGBの対日工作A (06/26)
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KGBの対日工作E (07/13)
KGBの対日工作F (07/13)
KGBの対日工作・番外編 (07/13)





The KGB in Europe and the West

The Evolution of the KGB, 1917-91
Abbreviations And Acronyms
The Transliteration of Russian Names
Foreword
Introduction to the paperback edition

1 The Mitrokhin Archive
2 From Lenin's Cheka to Satlin's OGPU
3 The Great Illegals
4 The Magnificent Five
5 Terror
6 War
7 The Grand Alliance
8 Victory
9 From War to Cold War
10 The Main Adversary - Part 1: North American Illegals in the 1950s
11 The Main Adversary - Part 2: Walk-ins and Legal Residencies in the Early Cold War
12 The Main Adversary - Part 3: Illegals After 'Abel'
13 The Main Adversary - Part 4: Walk-ins and Legal Residencies in the Later Cold War
14 Political Warfare - Active Measures and the Main Adersary
15 Progress Operations - Part 1: Csushing the Prague Spring
16 Progress Operations - Part 2: Spying on the Soviet Bloc
17 The KGB and Western Communist Parties
18 Eurocommunism
19 Ideological Subversion - Part 1: The War against the Dissidents
20 Ideological Subversion - Part 2: The Victory of the Dissidents
21 SIGINT in the Cold War
22 Special Tasks - Part 1: From Marshal Tito to Rudolf Nureyev
23 Special Tasks - Part 2: The Andropov Era and Beyond
24 Cold War Operations against Britain - Part 1: After the Magnificent Five
25 Cold War Operations against Britain - Part 2: After Operation FOOT
26 The Federal Republic of Germany
27 France and Italy during the Cold War - Agent Penetration and Active Measures
28 The Penetration and Persecution of the Soviet Churches
29 The Polish Pope and the Rise of Solidarity
30 The Polish Crisis and the Crumbling of the Soviet Bloc
31 Conclusion: From the One-Party State to the Putin Presidency - The Role of Russian Intelligence

Appendix A KGB Chairmen, 1917-91
Appendix B Heads of Foreign Intelligence, 1920-99
Appendix C The Organization of the KGB
Appendix D The Organization of the KGB - First Chief Directorate (Foreign Intelligence)
Appendix E: The Organization of a KGB
Residency



The KGB and the World

The Evolution of the KGB, 1917-91
Abbreviations And Acronyms
The Transliteration of Russian and Arabic Names
Foreword: Vasili Mitrokhin and His Archive
Acknowledgements
Introduction to the paperback edition

1 Introduction: 'The World Was Going Our Way' - The Soviet Union, the Cold War and the Third World

Latin America

2 Latin America: Introduction
3 'The Bridgehead', 1959-1969
4 'Progressive' Regimes and 'Socialism with Red Wine'
5 Intelligence Priorities after Allende
6 Revolution in Central America

The Middle East

7 The Middle East: Introduction
8 The Rise and Fall of Soviet Influence in Egypt
9 Iran and Iraq
10 The Making of Syrian Alliance
11 The People's Dmocratic Republic of Yemen
12 Israel and Zionism
13 Middle Eastern Terrorism and the Palestinians

Asia

14 Asia: Introduction
15 The Peoples's Republic of China - From 'Eternal Friendship' to 'Eternal Enmity'
16 Japan
17 The Special Relationship with India - Part 1: The Supremacy of the Indian National Congress
18 The Special Relationship with India - Part 2: The Decline and Fall of Congress
19 Pakistan and Bangladesh
20 Islam in the Soviet Union
21 Afganistan - Part 1: From the 'Great April Revolution' to the Soviet Invasion
22 Afganistan - Part 2: War and Defeat

Africa

23 Africa: Introduction
24 The Cold War Comes to Africa
25 From Optimism to Disillusion
26 Conclusion: The KGB in Russia and the World

Appendix A KGB Chairmen, 1917-91
Appendix B Heads of Foreign Intelligence, 1920-2005
Appendix C The Organization of the KGB
Appendix D The Organization of the KGB - First Chief Directorate (Foreign Intelligence)
Appendix E The Organization of a KGB Residency

Notes
Bibliography
Index




関連書籍
ミトロヒン文書
ヴェノナ
マスク

レフチェンコは証言する
ソ連KGBの対日謀略 レフチェンコ証言の全貌
KGBの見た日本 レフチェンコ回想録
KGB極秘文書は語る
KGBの内幕 レーニンからゴルバチョフまでの対外工作の歴史



関連書籍
亡国のインテリジェンス』 中西輝政ほか
情報を読む技術』 中西輝政
情報亡国の危機』 中西輝政
インテリジェンス入門』 柏原竜一
情報史研究』 情報史研究学会
インテリジェンスの20世紀』 中西輝政/小谷賢
世界のインテリジェンス』 小谷賢
日本軍のインテリジェンス』 小谷賢
イギリスの情報外交』 小谷賢
World Intelligence』 軍事研究別冊




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