びいなすふぁあむの
育て方の手引き
 
 クリスマスローズは“ジメジメ”“ムシムシ”が苦手です。そのためには、排水のいい土に植え、夏場高温高温多湿にならないようにすることがポイントです。これさえ忘れずに管理すれば、あまり手をかけなくともよく育ちます。失敗の多くは、水をやりすぎたり、暖かすぎるところに置いたり、手のかけすぎによるものが多いようです。
 根鉢のできていない、うちのクリスマスローズは、地植えの際活着がよく、大株になります。毎年早春をいち早く告げるクリスマスローズ。下記にある栽培手引きを参考に、ぜひお庭でクリスマスローズを楽しんでください。

その他イベント
仙台市農業園芸センター『クリスマスローズ展』 3月6日〜14日
生産品の販売は、ほとんど家での直売になります。毎年行っている花祭りの時が、一番いいものがそろっていますので、ぜひお祭りにおいでください。お祭りのとき以外も、ハウスで販売していますが、作業等で対応できない場合がありますので、おいでになる際は、電話で確認いただければ幸いです。
これ以外にも、仙台市内などでの展示会やお店で一部販売しますので、こちらにもぜひ足を運んでみてください。。
イベント・販売
石ん子地蔵・花祭り 4月23日〜29日 川崎町「石神彫刻工房」にて
寒さに強く、花の少ない時期に長く楽しめる
宮城県では、桜が開花する少し前の3月中旬ごろから開花し始めます。花弁に見える部分は、実はガクなので、本当の花弁が散った後も残りだんだん緑色になって、5月頃花茎が枯れるまで楽しむことができます。
多彩な花色や模様
種から育てたものは一つとして同じものがないといわれるほど、花色や模様、花形、草姿などのバリエーションが豊富なのが魅力です。また、自分で交配して種をとれば、オリジナルクリスマスローズを作り出すことができます。
丈夫で育てやすい宿根草
病害虫に強く、地植えであまり手をかけなくとも、毎年たくさんの花を咲かせてくれます。
半日陰でも大丈夫
木の陰など、あまり日当たりが良くなく、何も植えられないようなところでもよく育ちます。むしろ落葉樹の下あたりでよく育ちます。
常緑の葉も美しい
特に木立性のものは、夏の間観葉植物的に鑑賞できますし、ハイブリダスでも寒さが強くなければ、冬でも緑の葉が残ります。
落ち着いた色合いで、和風・洋風両方に合う
ニゲルは茶花としても使われています。色鮮やかなハイブリダスは、現代の洋間や庭にも合いますし、オーソドックスなタイプのハイブリダスは、控え目な雰囲気が和風の庭にもしっくりきます。
多彩な楽しみ方ができる
鉢植えでも、庭植えでも楽しめます。また、切り花は水揚げに注意が必要ですが、押し花やドライフラワーなどのクラフトにも利用されています。種でも、株分けでも殖やせ、育てた苗をプレゼントできるのもうれしいです。
雪の中の花祭り
雪に覆われ厳しい東北の冬。ハウスいっぱいに花を咲かせて、小さな農家の手作りのお祭りを楽しんでもらおうと、平成10年から始めました。
珍しいクリスマスローズはもちろんのこと、早春咲きの宿根草や山野草などの展示販売のほか、干し芋やこんにゃく、パンやスィーツなど、手作りのお土産品も好評です。講習会などの催しや、お楽しみの福袋、くじ引きなど、何でもありのお祭りです。 ゆっくり花を見ながら、花好き、クリスマスローズ好きの皆さんの交流の場にもなっています。
毎回“ワクワクする企画”を準備して、皆さんをお待ちしています。

販売品の中心は

 1回目は2月20前後の土日(華やかなハイブリダス)
 2回目は3月春分の日頃(原種・素掘りの大株販売)

クリスマスローズのここが好き
びいなすふぁあむのクリスマスローズ栽培
 畑でのびのび育てる
もともと土地の気候に合った植物なので、畑で伸び伸びと根を張らせ、丈夫なクリスマスローズを育てています。鉢で栽培したものよりも、花芽がつくのが遅くなりますが、そのぶん大株になります。また、根の質が地植えに適したものなので、そのまま庭に植えても根付きがいいようです。
 花芽のついた株を秋から冬に鉢上げ
花芽が分化し開花するまでの間、生育が遅くなる秋から冬にかけて、畑から株を彫りあげ、古葉を切り落として、ポットに鉢上げします。その際、新根が伸びるとき邪魔になる古根を外しているので、ポットの中には根鉢はできていません。鉢替えの際、多少土が崩れますが、ポットから外してそのまま植えつけられます。
 低温でゆっくり花を咲かせる
東北は秋早くに低温に遭遇するので、早く花芽が分化。その後低温の期間が長く、ゆっくり花芽を充実させて、寒さにあたりながら開花するので、花型の整った、色鮮やかな花が咲きます。鉢上げで根を切っているので、少し花は小さめですが、野にある姿に近い形で開花します。
 実生・株分けによる増殖
優良な株は畑に戻して大株に育て、株分けをして増殖します。また、原種や優良なハイブリダスを親として、新しいクリスマスローズを作り出すため、種からも育てています。
 原種の栽培
原種は、ハイブリダスにはない、野趣に富んだ清楚な美しさが魅力です。夏の高温多湿が原生地とは大きく異なることから、栽培方法を工夫し、原種の露地栽培に取り組んでいます。
 地球になるべく迷惑のかからない栽培方法
クリスマスローズはもともと丈夫で、農薬に頼らなくとも育てられる植物です。露地で、植物そのものを元気に育て、病気や害虫に負けない株作りをしています。除草剤も使わず、ハンマーモアという機械で草を叩き潰すようにして除草し、バーク(木の皮)で株もとを覆うのと、植物自体が葉を大きく茂らせることで草を抑えてくれるように、植えつけ密度を工夫しています。また、叩き潰された草は、そのまま緑肥となり、土をフカフカにしてくれます。夏の日差しを抑えるため、落葉樹の間に植え、自然の遮光をしています。
 時間をかけて土作り
鉢の用土は、バークを野積みして3年ほど寝かせ、土状になったものに、籾殻クン炭・カキ殻石灰・発酵トン糞などを混ぜて使っています。畑も、植えつける前・条間に麦や野菜など、クリスマスローズ以外のものを植え、輪作や間作をしています。
野にある姿を求めて

昭和60年頃、まだ独り身のとうちゃんが「いつか自分を生かしてくれる植物に出会えるはず…」と、様々な植物を育てている中、サカタの種苗カタログで見つけたのが、クリスマスローズとの出会い。広い土地を生かす露地栽培ができること。 自家増殖できること。そして何より、この土地の気候に合っていて、農薬に頼らずに栽培できること。この花なら…と結婚を機に本格的に栽培を始めました。

とはいえ、他の誰も露地栽培などしていない、花屋さんでもほとんど売られていない。栽培も販売も全くの手探り状態でのスタートでした。とにかく、この花の良さを知ってもらおうと、自宅のビニールハウスで「雪の中の花祭り」を始めたのが、平成10年。その後、色も形も華やかなものが、国内外の育種家の方達によって次々と作出され、愛好家も増え、各地で展示会が開かれるようになりました。そして、今や年明けから早春を彩る花として園芸雑誌の表紙を飾るまでになりました。まさかこんなにメジャーになるとは…。この花に出会えて、私たちは本当にラッキーだったと思います。

園芸店で販売されているクリスマスローズのほとんどは、鉢花として施設で栽培されていますが、私たちは相変わらず露地栽培を続けています。それは、私たち自身が施設栽培が得意でないこともありますが、やはりこの花の野に咲く姿にこそ魅かれているから…です。
私たちの住む地域では、クリスマスローズは3月中旬から庭で咲き始めます。まだ雪が残り、寒さにあたりながら、ゆっくりと花を開いていくので、この地のクリスマスローズは、間伸びせず、色鮮やかでひときわ美しいと言われます。彩りのない荒涼とした野に、凛として花開くその姿。厳しく長い冬を越え、やっと訪れた春の喜び。畑一面のクリスマスローズに、やっぱりこれだなと、毎年思います。この思いを多くの方に。そのためにも、より丈夫で育てやすい、庭植で楽しんでもらえる、野にある姿の美しさを伝えられる花作りをしていきたいです。