REX VENUS.140

2012/8/26(日)

REXというブランドは1950年代頃の時計に見られますし、現行でもREXブランドの時計が売られています。
昔のREXと今のREXに関連性があるのか否かは分かりません。
この時計の機械はクロノグラフ機構が文字盤側にあることで知られているVENUS Cal.140です。
クロノグラフ機構が文字盤側にあるため、裏蓋を開けると、クロノグラフの付いていない普通の時計の機械ように見えます。
現行品では、元々クロノグラフではない機械の文字盤側にクロノグラフ機構を重ねてクロノグラフにしている機械がよく見られ、二階建てクロノグラフと呼ばれることもあるようです。
本館でも現行の所謂二階建てクロノグラフを所蔵しており、BREITLING ASTROMAT CHRONO 1461がこれに相当します。
もっとも、BREITLING ASTROMAT CHRONO 1461は、クロノグラフ機構の他に半永久カレンダー機構も重ねられているので、三階建てクロノグラフになるかも知れません。
VENUS Cal.140も文字盤側のクロノグラフ機構と裏蓋側の時計機構が分かれているので、2階建てクロノグラフのはしりという事もあるようです。
そうは言っても、VENUS Cal.140のクロノグラフ機構は、クロノグラフの制御にピラーホィール、クロノグラフへの動力伝達にキャリングアームが使用されており、現行の所謂二階建てクロノグラフと比べると、なかなか本格的です。
本品の銀色のダイヤルは縦目の2つ目ですが、少し変わっていて、12時側の小ダイヤルが時計、6時側の小ダイヤルがクロノグラフの30分計、外周がクロノグラフの60秒計とパルスメーターになっています。
クロノグラフ動作は、4時側のボタンでスタート/ストップ、2時側でリセットと通常の逆になります。
本館の所蔵品ではMOVADO Cal.95Mが同様のボタンの配置になっています。
本品の機械やステンレス製と思われるケースや裏蓋も綺麗に仕上げられています。
本品のラグは可動式となっており、なかなか凝っています。
現行REXはあまりぱっとしないと思いますが、昔のREXは渋い時計が多いと思います。

○サイズ:ケース直径34mm/ケース厚13mm(突起を除く)
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